日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第265夜 宇宙船の中で

今朝方、夢うつつの状態の中で見ていた悪い夢です。

我に返ると、円筒状の施設の中にいる。
周囲には樹木が沢山生えているが、これが左右の側面と天井まで続いている。
木々は皆、施設の中心に向かって伸びているので、すなわちここが円筒状で、かつ重力が外に向かって働いていることがわかる。
「なるほど。ここは宇宙空間で、遠心力を使って重力を作りだしているわけだ」

円筒の直径は、数キロにも及ぶ模様だ。
天井に生えている森がごく小さく見える。
この筒の中心部には太陽がある。木々にエネルギーを与えるためで、きっと核融合炉かなんかだろう。

我々は、はるか遠くの惑星に向け、宇宙線に乗って旅をしているのだ。
目的地は何百光年も先で、すなわち、この宇宙船の中で何世代も世代が交替するので、そこに着いた頃には地球のことは忘れているだろう。

私自身も第2世代で、この宇宙船で生まれ育った。
息子たちは第3世代になるが、その子らも今は20歳前後に到達している。

ここまでを思い出した。
私は椅子に座って、物思いにふけっていたのだった。
「なるほど。今はこんな状況か」
ふと手元を見ると、膝の上には機関銃のようなものを置いていた。
(ああ、これは・・・。)
銃弾がセラミックで出来ている宇宙船内専用の銃だ。
人を撃っても、外壁が壊れないように設計されている。
「何でこんなものが・・・」

そう言えば、我々はこの船内で戦っているのだった。
しかも敵は第三世代で、我々の息子たちだ。
息子たちは宇宙で生まれた親から生まれた子たちだ。すなわち、地球人の血が混じらない純粋な宇宙人になる。

この子らは、小さい頃は普通の人間の子どもだったが、長じて思春期を迎えた頃から、別の生き物になったのだ。
簡単に言うと、親の世代を襲って、それを食うようになった。
何人かを掴まえて、調べて見たが、どうやら、本能で食わずにはおれないらしい。
共食いはしないが、親の世代を見ると襲ってくる。
行動も迅速で、筒の中を縦横に走ることが出来る。
ま、それもそうだ。奴らは蜘蛛みたいに四足で這うことができるのだ。

親の世代は、もはや20人くらいしか残っていない。
今や残り数百辰糧楼呂居住地域だ。
壁を作り、奴らが侵入出来ないように工夫していたが、ついにそれが破られた。

これから、我々は最後の戦いに挑むことになる。
もし勝つことが出来れば、この旅は我々の世代で終わる。
もし子を作れば、また同じ事態が待っているからだ。
また、もし我々が負ければ、息子たちの食料が尽き、いずれは全員が餓死する。
どちらに転んでも、ここの世界は終わりを迎えることになる。

天井を見上げると、障壁に出来た穴から第三世代の蜘蛛が這い出てくるところだった。
私は機関銃を構え、銃弾を放ち始めた。

ここで覚醒。

夢らしい夢でした。
下の世代の「若さ」に攻撃されているということです。