日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第373夜 1フロア足りない

日曜の夜に、小一時間ほど仮眠を取った時に観た夢です。

オレはマンションの13階に住んでいる。
まだ引っ越して3か月。
ようやくここの生活に慣れて来たか、という段階だ。

都心にあるこのビルは28階建てだ。
本当はもっと上が良かったが、費用的に真ん中くらいまでしか出せなかった。
まあ、そうは言っても会社の金で、資金の組み替えを行って、株高のうちに自社の保有株の一部を売却して、不動産に替えたのだ。
オレは社長の息子なので、しばらくの間は安価な費用でここに住める。

オレは隣県に家を持っている。
海の近くで、環境がかなり良い。
妻子もそこに住んでいるが、やはり都心に来るのに少々時間が掛かる。
そこで、仕事用にこのマンションを借り、会議などで出て来る時にはここに泊まることにした。
これはもちろん建前で、こっちに来た時には、愛人がここに来る。
本来、その用途が不目的だったことは言うまでもない。
週に2日はここに泊り、2日は地方に出張する。
結果的に家にいるのは3日間だけだ。

オレの愛人は29歳で、由香里という名だ。
彼女は写真家で、今は都会の風景写真を撮っている。
オレのいない時も、彼女にはマンションの部屋を自由に使わせている。
ある日、このマンションに行くと、部屋の中が写真だらけになっていた。
「何だよ。これ」
由香里はオレの方を少し見て、すぐに写真の方に視線を戻した。
「この回りを撮影したけど、ここは面白いわね」
「面白いって、何が?」
ここはビジネス街で、ビルが建っているだけだ。
夜になると、通りが真っ暗になってしまう。

「このビルが一番面白いよ。わけが分からないの」
床の写真を覗きこむと、確かにこのビルが写った写真だった。
「ほら。これが外で撮ったもの。分かるかな」
別に何の変わり映えのしない建物の写真だった。
「一体、どういうこと?」
オレは出張帰りで、少し疲れていた。
由香里は机からマジックを取り出した。
「ほら。見てて」
1階からフロアごとに数字を書いてゆく。
一番上の階が「28」だった。

「28階建てなんだから、一番上が28階だ。当たり前だろ」
「でもここのエレベーターは27階までしかないよ」
何を言ってんだか。
「一番上はトップフロアなんだから、TFだろうよ」
由香里が真顔のオレをじっと見る。
「でもここのTFに降りるとそこは屋上なの。だから本来はRT。ルーフトップよ」
ええい。面倒だ。
「じゃあ、実際に見に行こう」

オレと由香里は部屋を出て、エレベーターに向かった。
すぐに来たので、これに乗り込む。
「ほら一番上がTFでしょ」
TFのボタンを押す。
しゅうっとドアが閉まり、箱が上に動き出した。
高速エレベーターなので、すぐに最上階に着いた。

ドアが開くと、そこは屋上だった。
エレベーターの出口だけが、屋上に建っている。
「ありゃ。お前の言う通りだ。ここは屋上だな。この下の階は28階じゃないのか?」
「27階になってるよ」
「じゃあ、実際に行ってみよう」
2人でもう一度エレベーターに乗り、1階降りる。
ランプが「27」で、ドアが開いたすぐ前の壁にも「27th」と書いてあった。

「おかしいな。28階はどこに行ったんだろ。一番上がTF だという思い込みがあるから、今まで気がつかなかった」
じゃあ、もう一度上に上がって、非常階段で降りてみることにした。

ここで中断。

これもなかなか良い口開けになってますが、他に同じような話がありそうです。
被らないような内容であれば、書いてみることにします。

夢の意味自体は、まったくわかりません。
なお、サスペンス的な内容ではなく、ホラー的な展開でした。