日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第381夜 叔父の死

火曜の朝に、子どもたちを送り出した後、少し眠りました。
これはその時に観た短い夢です。

田圃の中の道をトラクターに乗って走っている。
あぜ道ではなく、6弾始の道幅だった。
「オレはどこに向かって走っているのだろ」
よく思い出せない。
大体、オレはトラクターの運転なんかしたことはないのに、運転できていること自体が不思議だ。

そのまま進んで行くと、道の向こうに黒いものが点々と落ちている。
近くに寄ってみると、案外大きな物体だ。
間近で見たら、なんと牛だった。
道を塞ぐように牛が寝そべっていた。
1頭、2頭と数えて行くと、30頭くらいはいそうだ。
「これじゃあ、先に進めないな」

ここで気がつく。
「なんだ。オレがトラクターで来たのは意味があったのか」
ラクターなら道をそれ、田圃や畑を乗り越えて行ける。
幸いこの辺は休耕田で、水こそ入っているが、作物は作っていない。

道を大きく迂回して、牛のいるゾーンを通り越した。
さらに先に進むと、一軒の農家に着いた。
「ああ。ここは叔父の家だ」
玄関の前でトラクターを停め、中に入る。
「ごめん下さい」
声を掛けても返事が無い。
もう一度声を上げたが、やはり家の中はしんとしていた。

「働きに出ているのか。仕方ない。座って待ってよう」
椅子に座って待つことにした。
勝手に入って座っていても良いのかと少し疑問に思ったが、ここは田舎なので他に方法が無いと思い直す。

20分ほどしたら、叔母と数人が帰って来た。
「あらケンジさん。来てくれたの」
まるでオレが来るのを予期していたかのような口ぶりだった。
「こっちにはいつ来たの?」
「今朝着いたばかりです」
「まさかこんなことになるとは思っていなかったけど・・・。中に入って会って上げてください」

叔母に導かれるまま、奥に入る。
奥の部屋にはベッドがあり、そこに叔父が寝ていた。
正確には「寝ていた」のではない。亡くなっていたのだ。
「昨日の昼頃に、急に倒れてそのまま・・・」
そうか。オレは叔父が亡くなったという連絡を受けてここに来たのか。

「顔を見てあげて下さい」
叔母の勧めに、ベッドに近づく。
するとそのベッドに寝ていたのは、叔父1人ではなく、もう1人の叔父も一緒に並んでいた。
オレの父には弟が2人いたのだが、その2人ともがそこで横になっていた。
死に顔には、亡くなる間際の一瞬の苦痛がまだ残っていた。
おそらく心不全で亡くなったんだな。

「叔父ちゃん。本当に死んだのか」
オレはそう言って、目の前の叔父の手を握ろうとした。
すると、あろうことか、その手が腕ごと体から離れた。
「うわ。びっくりした」
びっくりしたのは腕が離れたからではない。その左腕が義手だったからだ。
「3カ月前に、機械に巻き込まれて、腕を失くしていたんです」
叔父がそんな事故に遭っていたとは、オレはまったく知らなかった。

2人の叔父が突然、両方とも死ぬなんてな。
こういうことはあまり聞いたことが無いな。
しかし、ここで記憶が甦る。
「でも、叔父さんたちは2人とも十年は前に死んでいるよな」
一体どういうことだろ。

ここで覚醒。

終わり頃には、徐々に覚醒していたと見え、事実を思い出していました。
それからすぐに、自分が居間の家にいることを自覚したのですが、2階の娘の部屋から「ごとごと」と物を動かす音が聞こえました。
「ああ、次女は今日は休みなのだな」と考えます。
ここで起き出して、2階に行くと、家の中には誰もいませんでした。