日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

通り道

当家では、階段下の洗面所から廊下に出て、居間を通って外に抜けるのが、いわゆる「通り道」になってます。
このラインの上では、時々、何とも説明のつかないことが起きます。
家族は5人なのに、廊下を「6人目」が通り過ぎたりするのです。

異変を多く見聞きするのは、やはり家にいることの多い父親ですが、他の家族にあまり話しません。
よほど慣れていないと、怪談のように捉えてしまいます。

それでも、洗面所の上にお守りが置いてあったり、塩盛、水が備えてあったりすると、「何かある」と考えるようです。
家族の中で、唯一、長女だけは「まったく何も見たことが無い」のですが、先日、ついに父親に訊きました。

「お父さん。洗面所のお守りが時々倒れている。あそこは風が当たらない場所なのに」
やはり、塩を盛ってあったりすれば、どんなに鈍感でも「おかしい」と思うらしい。

そこで、長女にこう言いました。
「そりゃ地震だよ。揺れれば倒れるのは当たり前だろ」

実際そうです。
ドラマや怪談みたいなことは、まずは滅多なことでは起きません。
ましてや、「起きない人」の前には絶対に起こらない。
もし起きる時は、その程度のやさしい出方ではありません。