日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第532夜 誰かがいる

◎夢の話 第532夜 誰かがいる
9日の午後12時頃に観た夢です。

気が付くと、玄関の前に立っている。
自分が誰なのかは分からないが、とりあえずこの家はオレの家だ。
鍵を開き、中に入る。
「長く住んでいたような気もするし、全然知らない家のような気もするなあ」
廊下を歩き、居間に入る。
居間の中は薄暗いが、そのまま椅子に座った。

「ゴトゴト」「ゴトゴト」
家のあちこちから物音が聞こえる。
二階と、一階の洗面所の両方からだ。
「おかしいな。オレは独りで暮らしている筈なのに」
幽霊か?
二階の廊下では、時々、誰かが歩く足音がするし、洗面所でも人の気配がすることがある。
音の主はそれぞれ別なので、少なくとも二人はいるわけだな。
「でも、もし幽霊なら、『二人』は少しおかしいよな」
幽霊はなんて数えるんだろ。
一体二体?それとも一柱二柱か。
「でも、柱はお骨だし。音が『ひとばしら』ってのも気持ち悪いよな」

洗面所のは女だな。鏡の前で化粧をしているのか、長く立っている。
二階のほうは子どもだ。足音の感じからみて、たぶん男の子。
パタパタと子ども部屋から奥の部屋を行ったり来たりしている。
「女房と息子か」
しかし、その女房と息子のことが思い出せない。
何て名前で、幾つくらいだっけな。
「どんな顔をしているのだっけか」
だが思い出せない。
オレにはそんな家族がいたような気がするが・・・。

洗面所の女が廊下に出て、居間に歩いて来る。
扉を開くと、その女が足を止め、「あれ?」と首を捻る。
二階から、もう一人が降りて来る。
やはり男の子だった。
「※※※。二階にいたの?」
「ウン」
「ここの扉の摺りガラスに人の影が映っていたから、てっきり※※※がいるかと思ったけど、誰もいなかった」
「ボクは上にいたよ」
「最近、何だか家の中に人がいるような気がするのよね。ちょっと気持ち悪いね」

何だ、この人たち。
「目の前の椅子に座っているこのオレに気付かないのか」
やっぱり幽霊だな。
生きていた頃の記憶を頼りに振舞っているつもりだが、ものを考える頭が無いから、それこそ彷徨っているだけだ。
母子が同時にいて、互いにやり取り出来るんだから、一緒の時に死んだってことなのか?
「交通事故で一緒に死んだ、とか、インフルエンザでほとんどい同じ時に死んだ、とかだな」
それともう一つの可能性がある。

「オレの方が幽霊だってことだ。ハハ」
そんなバカな。オレはこうやって生きて、こいつらを見ている。
そんな筈はないよな。
しかし、オレは自分の名前すら分からない。
そうなると、自分が生きているってことに、だんだん自信が無くなって来る。
ここで覚醒。

夕方、居間にいると、家人が帰宅するなり、「あれ。※※(長女)は?」と訊きました。
「まだ帰ってないよ」
「おかしいわね。洗面所で人の気配がしたのに」

それより前、当方が帰宅する時に、玄関のドアを開いた時に、「家の中に少なくとも2人いるなあ」と感じたのです。
「まだ誰かが帰っている時間じゃないから、今家に居るのは幽霊だよな」
この2つの要素がこんな夢を観させたのだろうと思います。