1週間ほど留守にしていましたので、金曜に高麗神社に参拝しました。
東北に出発する前にも1度行きましたので、これが138日目の参拝となります。
今朝まで雨が降っていましたので、さすがに境内は荒れています。
杉の木の小枝が各所に落ちていました。
神殿前で手を合わせてから、境内をひと回りします。
「雨風の影響で、トラちゃんは来ていないのか」
しかし、お札の販売所の近くに、トラちゃんが座っていました。
「トラちゃん」
声を掛けると、走り寄って来ました。
早速おやつを与えます。
トラちゃんはすぐに食べ始めますが、半分くらいで止めました。
あまりお腹が空いていなかったようです。
少し離れたところで、他の参拝客の女性たちが「いつもの猫がいた」と言う声が聞こえました。
トラちゃんは、この神社のアイドルで、たくさんのお客さんが会いに来ます。
トラちゃんの方もそれを承知しているらしく、その女性たちの方に近づいて、寝そべります。
「まるで撫でてもいいわよ」と言わんばかり。
離れた所で、その人たちの会話を聞いていました。
「あら、お腹が大きい。妊娠してる」
「ダンナさんは誰かしらね」
ここでタイミングよく、遠くの方で茶白のエロオヤジが「ニャア」と声を上げます。
「あのオス猫がきっとダンナさんよ」
違いますね。
トラちゃんは、いつもあのエロオヤジのことを避けています。
「しかし、それじゃあ、一体どいつがトラちゃんのダンナなの」
ここで、はたと思い当りました。
「あのグレーのヤツだ」
しばらく前に、鳥居付近にじっとしている猫がいました。
なるほど。
あの頃に二人は出来ちゃってたのです。
やはり、「オレと付き合え」としつこく迫るエロオヤジではなく、優男の方が良いわけです。
この辺は、人間と同じです。
女性客が帰ると、また私のところに戻って来て、体を擦り付けます。
しかし、エロオヤジが声を上げて近づこうとするので、トラちゃんは離れた所に行きました。
今日はあれこれ納得です。
彼氏が近くにいたので、一時期は素っ気なかったのです。
帰宅して、そのことを妻に報告すると、妻は「トラちゃんにふられて残念な気がした?」と訊きます。
実際に少し寂しい気もします。
「お前が早く死んでくれたら、トラちゃんの飼い主にお願いして、あの猫と暮らせるように頼んでみるつもりだったのにな」
「赤ちゃんを1匹貰えばいいんじゃないの」
他の猫はどうでも良いのです。
この辺も人間同士の時と同じ心境になってます。