日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(日高) 家人と神社猫  (288)

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3日は、家人と一緒に花見に出ました。
しかし、日高方面は、どこもまだ3分咲き。少し早かったようです。

ひと回りした後、高麗神社に参拝しました。
月曜日なのに、かなり参拝客が多く、駐車場に車がたくさん入っています。
鳥居に向かうと、手前に人だかりがありました。

「ああ。トラが出勤してるんだな」

鳥居の少し前に立ち、客を出迎えるのが、この猫の仕事です。
人だかりは、若い女性のグループで、トラと一緒に写真を撮ったりしていました。

「これは邪魔しちゃいかんな」

少し離れたところを、そうっと通り過ぎます。
常連は多少、遠慮しなくては。
無難に横を抜け、鳥居の方に歩き出すと、家人がネコに話しかけていました。

「トラちゃん。来たよ」

猫は家人のことを憶えています。
そして、そのダンナのことも。

後ろを向くと、猫と視線が合い、猫は一目散に駆け寄って来ました。
こりゃ申し訳ないです。
あとは、いつも通り、煮干を与えました。

「あの子たちから、トラちゃんを取り上げちゃったね」
家人はそう言いますが、そりゃ、アンタのせいだよ。

しばらく猫を抱いていると、もう1匹が来ました。
トラの煮干を食べ始めたのですが、トラは何も言いません。
自分の餌なので、普通は威嚇して追い払います。

そこで、その猫がトラの近親だってことに気付きました。
2年位前にこの神社に現れた、あのハンサムな風来坊に少し似ています。

「なあるほど。こいつはトラの娘なんだな」

先に家人を神殿に行かせていたのですが、程なく戻って来ました。
そこで家人がひと言。
「彼女と会って、幸せだった?」

画像を見ると、家人の頭がなく、猫だけが写っています。
「私はどこ?」と、家人は文句を言いますが、別段怒ってはいませんでした。