日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第404夜 兵隊ゾンビ

◎夢の話 第404夜 兵隊ゾンビ
 日曜の朝5時頃に観ていた夢です。

 目を醒ますと、俺は沼地に倒れていた。
 体を起こして回りを見回す。
 「ここはどこだよ」
 ゆっくりと記憶が甦る。
 俺は兵士で、ここは戦場だった。
 目前の敵と対峙していた筈だが・・・。

 何気なく鳩尾に手をやると、俺の腹には穴が開いていた。
 「ありゃ」
 しかも銃弾が飛び出た痕だ。すなわち撃たれたのは後ろからだ。
 背中側にもやはり穴が開いている。
 「良き兵士とは臆病な兵士だと言う。俺はそうではなかったわけだ」
 戦場では「進め」という命令に従わないと、上官によって背後から射殺される。
 「敵前逃亡」や「不服従」は死刑だからな。 
 兵士は真後ろに居る上官に殺されるのが嫌なので、嫌でも前に進む。
 誰でも少しでも生き残るチャンスのある方を選ぶからだ。
 
 俺が撃たれる直前には、敵の戦車隊が押し寄せた。
 ちょっと前まで大学生だった俺の上官は、それでも「怯むな。進め」と叫んでいた。
 その直後に記憶が消えたが、こうやって撃たれている所をみると、俺は前進が遅れたので、そいつに撃たれたのだろう。
 だがどうして今も生きているわけだ?
 もう一度傷に手をやる。
 「どうやら生きちゃいないようだ」
 体感と違い、鳩尾にあるのは心臓だ。「胃が痛い時には心臓病を、胸が苦しい時には胃炎を疑え」と言うからな。
 俺の鳩尾には大きめの砲丸くらいの穴が開いている。 
 拳が入るくらいの穴だ。
 「これで生きていられる筈がない」
 すなわち、俺は死んだが、何らかの理由で生き返った、というわけだ。

 俺の周りには兵士の死体が十数体沈んでいた。
 「他のヤツはどうなんだ?」
 ひとりずつ確かめる。
 すると、大半の兵士が頭を撃たれたり、戦車に潰されたりしていた。
 俺みたいなのはいないのか。

 だが、やはり俺の他にも2人居た。
 1人は右肩の先が吹き飛んでいた。もう1人は腹を撃たれ大腸がはみ出している。
 「これじゃあ、本来生きていられる筈が無いな。俺たちは死んでいる」
 じゃあ、なぜ?
 そう言えばこの沼は変な匂いがする。
 沼と言えば泥やメタンの匂いがする筈だが、ここには花の香りが漂っている。
 「何かこの沼の成分に、俺たちを殺さずに置く要素があるのだな」
 とりあえず、どうしよう。
 俺たちの部隊はどうやら全滅だ。
 一個小隊2つ、すなわち23人がここで死んでるはずだ。
 「じゃあ、小隊長は?」
 俺たちの上官である小隊長の姿はここには無い。

 「あの野郎。自分だけ逃げやがったな」
 昔の戦争でも、下士官は後ろに居て、前衛の兵士を鼓舞したが、戦局が悪化すると、自分たちはあっさり降伏した。
 「許せんな。俺を後ろから撃ちやがった。どうせ俺たちは長くは持たないのだから、あいつを殺してから死のう」
 他の2人も同じ意見だ。
 小隊長は退却したと見て、俺たちはそっちの方に行くことにした。

 さすがに、死者3人なので、足の運びはゆっくりだ。
 歩く途中で、敵に後ろから追い着かれたのだが、そこは死人なので、倒れて「死んだふり」をすればやり過ごせた。
 「死んだふりってか、死んでるよな」
 敵をやり過ごすしてから、俺たちは顔を見合わせて苦笑した。

 やはり小隊長は生きていた。
 敵の捕虜になって、地面に座っていたのだ。
 俺たちは両手を挙げて出て行き、その小隊長の近くに座った。
 「お前たち。生きていたのか」
 俺たち3人は小隊長をじっと見た。
 「生きちゃいないよ。お前を食うために地獄から戻ったのさ」
 そうして、3人で小隊長の体に齧りついた。

 ここで覚醒。

 夢の中では、2013年に米中戦争が起きて、日本がそれに加担する。
 軍事拠点である中国南部の都市に侵攻する途中だったようです。
 この後、ミサイル戦となり、世界の半分は死滅します。
 まあ、夢ですので、何でもアリですが、2018年の戦争のことは、何度も、細部にわたって夢に観ます。
 なんだかんだ言っても、結局は戦争になってしまいます。