◎次女の卒業式
水曜は次女の卒業式でした。
朝、家人が「仕事を休もうかな」と言うので、「当日にそんなことを言い出すな。休むなら前もって申告しておけ」と叱り、送り出したのです。
家人が出掛けた後で、次女の卒業式のことを思い出しました。
「イケネ。そいつに出るつもりだったのか」
父は昼過ぎまで病院にいますので、卒業を見届けられる者がいません。
病院から家に戻り、しばらくすると次女が帰って来ました。
卒業式が終わったので、一旦帰宅し、着替えをしてから、また謝恩会に出るとのこと。
父親として、さすがに申し訳なく思い、駅まで送って行くことにしました。
出掛ける段になり、部屋から出て来た次女は、幾分地味めのドレスを着ていました。
「謝恩会にしては地味じゃね?お姉ちゃんはかなり派手だったよ」
「私はこれでいいの」
元々、次女は自分で考え、自分で決めるタイプです。また、この期に及んではどうにも致し方ありません。
娘がドレス姿なので、父親は色々と妄想してしまいます。
「結婚式とか来たらどうしよう」
こうなって、ああなって。
あとは、たぶん世間の父親と同じです。
「小さい時から今に至るまで、父親を背もたれにして本を読んでいたのに・・・」
その後、父親がどんな心境になるかは容易に想像できると思います。
十分過ぎるほど打ちのめされて帰って来ました。