日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病院での出来事

◎病院での出来事
 今は少なくとも週に3回通院しているのです。
 これは昨日のことです。

 病院の看護師は大半が男性なので、お気楽に世間話が出来ます。
 うち1人は群馬が田舎で、ある温泉に実家があるそう。
 その温泉は川の中に温泉があるので有名な温泉ですが、その看護師とはイナカ話で盛り上がります。
 たとえばこんな話です。

 野猿が出て畑を荒らすので、罠を仕掛けたら、1匹が罠に入っていた。
 そのまま檻に入れていたら、夜中にその猿が騒いでいた。
 朝になって確かめると、檻が開けられ猿が死んでいた。
 猿は内臓をすっかり食い破られていた。
 果たして、それをやった動物は何?
 野犬?熊?狸?それとも妖怪?
 私は秩父で「秩父野犬」を実際に見たことがありますので、「実は山には色んなのがいる」という話になり、その話が1時間ほど続きました。
 ちなみに、結論は「檻を開けられるのだから手が使える。すなわち熊しかいない」でした。

 その看護師は外見が若くて、見た目30歳くらいです。
 ところが、子どもの話になったら、どうやら息子は高校生らしい。
 この頃にはすっかり遠慮が無くなっていました。
「見た目は30歳くらいだけど、37、8歳なの?」
 すると、看護師は「いや。僕はもう五十ですよ」と答えます。
 そこで、つい訊いてしまいました。
「若いねえ。30歳くらいにしか見えないよ。薄くなってないし」
 すると看護師が控えめな声で、「これ、かつらなんです」。
 当方はつい、でっかい声で「本当かよ。カツラなの?」と訊いてしまいました。
 周囲の人に丸聞こえです。
 もしその看護師がハゲを引け目に感じているのなら、申し訳ないことをしました。

 それでも、ハゲでもデブでも、引け目に思わないのであれば欠点にはなりません。他人は相手の欠点や弱点に付け込もうとするものですが、本人が欠点と思っていなければ付け込む隙は生まれません。
 不細工でも朗らかであれば、女性は美しく見える。
 貧乏でも、楽しく生きられれば不自由は無い。逆に「金に頼らねばならんのか」と金持ちを見下すことが出来る。
「気にするから、気になるんだよ。俺を見ろ。俺はもうすっかり波平だけど、別に気にしたことは無い。半分死にかけの障害者だが臆することも無い」
 こうすると自己主張の圧力が発生するから、他人には嫌われるようになる。でも他人がどう感じるかなんか気にしていたら、何一つ出来やしないよ。
 とか何とか言っても、ゲーハーを暴露したことの言い訳にしかなりません(苦笑)。

 本題はここから。
 ひとしきり話が盛り上がった後、その看護師が別のところに行き、代わりの人が来ました。
 都合の悪いことに、当方とはそりの合わない女性看護師です。
 その看護師が来た瞬間に、ぱたっと会話が無くなりました。
 その看護師自体、他所の患者とは盛んに話をしています。当方のベッドに来ると、その途端に無口になってしまいます。
(このままじゃあ、息が苦しいよな。)
 そこで、無理やり話題を作ります。とりあえず目の前の機械のこと。
「この機械はこれこれこういう構造で」
 東南アジアでは全然別の型を使ってる、てな話です。

 すると、その看護師の答はこれ。
「知りません。メーカーの人じゃないと分かりませんね」
 にべも無い回答です。その後はしーんとしたきりに。
(お前のために無理して歩み寄ってるんだけどね。)
 きっと当分はこの調子です(ため息)。
 女性は本当に扱いが面倒です。

 仕事の部下でもそうですね。女性2人だとソコソコの関係を保つが、3人になると2対1に別れ争いが始まります。何時の間にかそれを仲裁することまでやらされていたりします。