日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音(32) 駐車場で

5月18日午後5時17分頃の記録。

今日は循環器科の通院日でした。
主治医と会い、最近の体調について報告しました。

帰路、病院を出て駐車場に向かいました。
この病院はいつも混雑しており、すぐ横の駐車場はいつも満杯です。
このため、3百メートルくらい離れた屋外駐車場に車を停めてあります。
こちらは病院から離れていることもあり、周囲には人気がありません。
今日は駐車場の入り口から30メートルくらい奥に車を停めていました。

駐車場に入り、自分の車に歩み寄ろうとします。
ところが、車の運転席の前に人が立っていました。
周囲は前後3台分くらい空いていますので、私の車に興味を持っているのです。

「ありゃ。車上荒らしかも」
思わず足が速まります。
過剰防衛と言われてもいいから、殴り倒してやろう。
小走りで走り、その人物に近づこうとします。

20メートル前まで近寄ると、視力の弱い私でも、さすがにその相手がどういう人か見えてきます。
「ありゃ。女だ」
暗い色のシャツと花柄のスカートを穿いているのが分かりました。
ここで足が止まります。
「おいおい。その格好で車上荒らしなんてするか?」
ここで胸ポケットからサングラスを取り出し、顔にかけました。
今日は天気が良すぎて、眩しかったのです。

その一瞬、運転席を覗き込むように見ていた女がこっちを向こうとします。
「え」
この髪型は・・・。
もしかして、時々、私のことを見ているヤツ?
写真に写る女?

おいおい。
まさか、この私に付きまとっているんじゃあ。
がっかりして、視線を地面に落とします。

「それなら、車上荒らしの方がはるかにましだよな」
思い切り殴れるもの。
人間ならね。

しかし、次に顔を上げたその瞬間、女の姿はありませんでした。
再び「おいおい」です。
周りには、少なくとも30メートル四方に人はいません。
1、2秒の時間で、どうやって移動したというの?
(頭の奥で「やっぱりそうじゃねえか」という声がします。)

昨年から今年は、こういうのがやたら多いです。
せっかく体調が少し良くなってきたというのに、こっちは相変わらずです。
こういうときに限って、カメラやスマホを持っていないのですが、仮にそれを持っていて撮影できても、変なのが写っていれば他人には見せられません。
(具合が悪くなる人が結構います。)
さすがに悶々としてしまいます。

「この場所」ではなく、明らかに「この私」に用事があるらしい。
いったい、「どうししてくれ」と言いたいんだよ!!!!
この状態をどうしてくれる。
誰か説明してみろ。

もちろん、したり顔で何か言うやつがいれば、即座に殴ります。
それだけ、気色悪く、かつ腹立たしいのです。

今日はスカートの柄まで鮮明に記憶してしまいました。
返す返すも、本当に気色悪いです。
せっかく今朝まで調子が良かったのに、すっかり下降線になってしまいました。
ちくしょう。