日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

ひと月で6個

◎ひと月で六個
 病院への出入りの時間帯が同じなので、時々、六十台の男性患者と話をします。
(と言うより、世間話をするのはその人だけですが。)
 その男性が先週末は居なかったので、そのことが話題に出ました。
 「ちょっと大腸のポリープを切って来た。6個出来ていたが、1度に切れるのは4個までらしいので、とりあえず4個だ。体が回復したら、また切る」
 「ずいぶん急ですね。大腸のポリープは誰にでも出来るものですよね」
 「そりゃ急ぐさ。悪性だもの」(こともなげな口調)

 先月にはまったく存在しなかったのに、別の目的でCTスキャンを受けた時に発見されたとの由。
 我々は心臓も腎臓も悪いのですが、血液の浄化作用が不完全なので、ものすごく癌が出来やすいらしいです。
 しかし、ひと月の間に10ミリ台(記憶不確か)のポリープが6個も出来るものなのか?
 悪性だけに早いのかもしれないとはいえ、驚くほどのスピードです。
 
 ただし、毎月毎月、検査漬けの生活を送っているので、新しい疾患は発見されやすいです。
 「まあ、昔だったら、我々はとっくに死んでますから、有難いことです」
 それでも、ここから十年生きる人はごく少数派です。
 「なるほどなあ」と思うのと、こともなげに「悪性のポリープが6個出来た」と言う姿にビックリしたのとで、複雑な心境です。

 当家の家系に、悪性腫瘍は居ないのですが、これも視野に入れる必要がありそう。
 その患者ほどではありませんが、次第に動じなくなりつつはあります。