日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

(飯能・日高) 土砂降りで (243)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

14日木曜は、病院から一旦帰宅した後で、所要のため外出しました。
途中で、さあっと雨が降ってきたのですが、すぐに上がったので、そのまま、名栗に向かい郵便局に寄りました。
時間を要する帳票処理を行う時は、わざわざここまで行きATMを使います。
空いていますので、十分十五分と機械を占有しても、後ろの客を苛立たせる心配がありません。
後ろに客が立つこと自体まれですので。

エコスで買い物をして、日高に戻ろうとすると、また雨が落ちてきました。
「こりゃいかん。早いところお参りしよう」
ところが、境内に入る頃には土砂降りに変わりました。

参道を歩くと、杉の木の根元に猫がうずくまっていました。
トラが雨宿りしていたのです。
「後でね」
しかし、神殿で手を合わせた頃には、傘が役に立たないほど雨が強くなりました。
仕方なく、社務所の下のベンチに座って、雨が収まるのを待ちます。

「しかしこんな雨じゃあ、トラはぐしょぬれだよな」
可哀想に思い、先ほどの杉の木に向かいました。
その頃には雨はバシャバシャの状態です。
木陰でも雨避けにはならないし、小山のうえにある水天宮から流れて来る水で、この場所も水没してしまいそう。
「トラ。手水場に行こう。あそこなら屋根があるから」
手水場は十五胆茲砲△蠅泙后

トラを抱き上げようとするのですが、傘を差しているのでうまくいきません。
杉の木の下から猫を追い出す格好になってしまいました。
猫は一旦潅木の下に移りましたが、とても雨避けにはならないので、自ら手水場に走りました。
慌てて、猫の後を追い駆けます。

「スマンスマン。でも、お前のためを思ってしたことなんだよ」
そう弁解しますが、トラはすっかり腹を立ててしまい、近くに寄って来ません。
「怒ったのか」
言葉が通じれば話が早いのですが、そうも行きません。
そこで、ベンチに座り、猫の様子を見ます。
さすがに寒そう。人間の方もぐしょぬれとなり、すっかり体が冷えてしまいました。

猫の体を乾かしてやりたいのですが、タオルがありません。
しばし考えたのですが、ズボンの尻ポケットにハンカチがあるのを思い出しました。
私の服で、唯一濡れていない場所でもあります。
ハンカチを取り出し、猫の体を拭いてやります。
トラは最初は嫌がっていたのですが、やはり気持ちが良いらしくじっとしています。
すぐにハンカチが濡れ、これを絞ってまた拭きます。

しばらくすると、トラが自ら私の膝の上に上がって来ました。
やはり寒かったのです。
「トーサンには悪気がなかったんだよ。お前のためにしたことだから」
こういう時には、無意識に自分のことを「父さん」と呼んでしまいます(苦笑)。
猫が爪を立てなくなるまで、30分間は抱いたと思います。

猫の体が温かくなり、雨が少し収まったところで、帰宅しました。
体を冷やすのはあまり良いことではなく、家に着いた頃には立っていられない状態になりました。
境界線をほんの少しでも踏み越えると、その先には奈落が待っています。

先ほど、画像を調べたら、トラの周りに煙玉のようなものが浮かんでいました。
雨の日なので、何らかの自然現象だと思いますが、決まった人(この場合は猫)の周りにしか出ないのはどういうことなのでしょうか。