日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音 (続)

7月25日午前2時45分の記録。

「深夜1時から3時の間に、玄関の扉を叩く者がいる」
この話の続きです。

夕食後、テレビの前で寝入ってしまい、そのまま深夜まで眠り込んでいました。
夢を観ていたのですが、若い頃の楽しい夢でした。
突然、「ビーッ」と長いブザー音が響き、目を覚ましました。
機械音は耳障りなので、眠ってはいられません。

時計を見ると、ちょうどこの時刻です。
まわりは静かで、特に変わりがありません。
隣の部屋で寝ている息子も起き出して来る様子はありません。
となると、私の頭の中だけに響いた音なのでしょう。

「学校(または会社)に行くためには、今起きないと」
潜在意識がこれを知らせるので、朝の6時に必ず頭の中でブザー音や目覚ましの音が聞こえる。
こういうのはよくある話です。

でも、当家の場合は深夜です。
起きる必要はないのです。

同じことが、時々ありますが、「ピンポン」のチャイムの音だったり、「ブ・ブブ─ッ」と断続的なブザー音だったりもします。
まるで「目を覚ませ」と言わんばかりです。

ここからは想像や妄想です。
音は主に玄関のチャイム音のことが大半です。
すなわち、「起きてくれ」だけでなく「開けてくれ」も含まれます。
この世のものならぬ存在が、家の中に入り込もうとする際には、中にいる者に招き入れてもらう必要があります。
そうなると、中の者が音を聞いて、「はあい」と玄関の扉を開けてくれるのを望んでいるのかもしれません。

ちなみに、ドアや窓が開いていても、外の「モノ」は自分では入って来られないようです。
「どちら様ですか?」
そう言って、中の者が招き入れた時だけ入れます。

やや怪談的な想像でしたが、当家ではもっとリアルです。
玄関の音は、頭の中だけではなく、実際に鳴っていることがあるのです。