日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音 (続)

「秋から冬にかけて、深夜、玄関の扉を叩く音が聞こえる」話の続きです。

11月2日 午後4時の記録。

夕食の支度を始めようと、台所に立ちました。
すると「トントン」と足音がします。
台所には、隣のマンションの音が響くことがありますので、たまに建物の2階を子どもが走ったりすると、それが聞こえます。
そういった理由が手近にあるので、何とも思いません。

「タタタタ」
今度は小走りで走る音です。
軽い音の割には、はっきりと聞こえました。
「これくらいの体重だと、隣のマンションの音は届かないよな」
少し首を傾げます。

すると、それを待っていたかのように、頭の上で足音が響きました。
「ドドドド」
音が聞こえていたのは、当家の2階でした。

空耳にしては、少し大きいです。
シャワーをしているときなどに「ピンポン」とチャイムの音が聞こえたり、眠りが浅い時に目覚まし時計の最初の「チン」が聞こえたような気がするときがありますが、あれが空耳です。
あくまで「気がした」の次元ですので、すぐにそれと察知できます。
しかし、こういう時の足音は振動までありますので、何回聞いても慣れません。

私だけに聞こえているなら、精神状態が影響している可能性があり、それはそれで理解できます。
おそらく、この手の現象の半分以上は脳が作り出しているのではないかと思います。
他に、空気を伝わって、近所の音が反響しているケースも、数割くらいはあるでしょう。
ただし、他の者にも聞こえ、絶対に反響ではない時も確実にあります。

今年はそれでも少ない方で、「理由の分からない恐怖」を覚えることが少なくなっています。
なぜ怖いのかが分からないのに、特定の場所に「行きたくない」気持ちになることがあるのですが、これは非常に不快です。