日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第510夜 大災禍

夢の話 第510夜 大災禍
 9月4日の午前3時頃に観た夢です。

オリンピックまであと半年。
1年前に米中の軍事衝突があったりして、開催が危ぶまれたが、何とか五輪が開かれることになった。
 建物が完成し、お披露目が開かれるというので、それを見に行った。
 当たり前だが、会場は都心にある。
 苦手な電車に乗り、駅を降りる。
 街には人が溢れていた。
「電車の中と変わりないよな」
 帰ろうかと思ったが、ひとまず歩き出す。

 百メートルも進まぬうちに、突然、地震が来た。
 道路がグラグラと揺れ、構想ビルがしなる。
「ビルの脇は不味いよな。物が落ちてくるかも」
 そう考えて、道の方に避けようとするが、車の方は地震に気が付きにくいらしく、停まらずに走っていた。
 手を掲げて、車を停止させた。
 揺れはどんどん酷くなり、人々がその場にしゃがんでいる。

 長い揺れがようやく収まる。
 「建物が崩壊しなくて良かったね。こんな街中じゃあ下敷きだもの」
 そんな声が聞こえる。
 心の中で「そんなに甘くはないだろうな」と考える。
 その思いの通りで、すぐにあちこちから火の手が上がる。
 「ドーン」という爆発音。
 地震の圧力で、ガス管が破裂していたのだ。
 人々がそれに気付き、逃げようとする。
 オレも広い場所に行こうとするが、何せ都会の真ん中だ。
 建物から逃れてきた人が外に出てきたので、道路には数十万人がごった返している。
 逃げるどころか、満員電車の中と同じ状態だ。
「こりゃ不味い。これじゃあ、すぐに焼死するか、圧死してしまう」
 仕方なく、人込みを掻き分けて逆方向に進み、燃えているビルの地下に入る。
 既に3階くらいまでは火が出ているから、程なくここにも煙が充満する。
 熱や煙は上に向かうが、通路が煙突の役目を果たすためだ。

「万事休す。これじゃあ、にっちもさっちも行かない」
 外には出られず、ここで焼け死ぬのを待つだけか。
 壁に背中を預けて、床に座り込む。
 「あーあ。オレもここまでだったか」
 呆然と前を眺める。
 すると、オレの5メートル手前に、マンホールがあった。

 「やった。ツイてる」
 下水道なら、水の流れに従って行けば、海に近づく。
 海の近くなら、とりあえず、火に巻かれる可能性が今より少ない。
 あとは、オレみたいに、このことに気付いたヤツがどれくらいいるかだ。
 マンホールの蓋を開け、中に入る。
 中は真っ暗だった。
 オレは用心深い性格で、キーホルダーには小型ライトを付けていた。
 それだけでなく、サバイバルナイフや、いざとなったら開錠に使える道具も付けている。
「普段なら馬鹿みたいだが、実際こういう時には役に立つわけで」
 水の流れに従って、先に進む。
 しばらく行くと、前に男が見えて来た。
 男が振り返る。
 まだ若い。三十歳くらいか。
「よく気が付いたね」と声を掛ける。
 マンホールの下を通ると、上に居る人たちの声が聞こえる。
 ぎゅうぎゅう詰めで、今は動くに動けないのだろう。
 オレたちと同じことを考えても、もはや体を屈めることすら出来ない状態だろう。
 少し気の毒に思うが、気が付いてどんどん入り込めば、ここも上と同じ状態になる。
「たぶん、上にいるよりもっと酷いことになるだろうな」

 1キロから2キロくらい進んだところで、上に上がる。
 蓋を開けてみると、まだ街の中だった。
 ところが、通りには誰も人がおらず、森閑としていた。
「ありゃりゃ。こりゃ一体どうなっているんだろ」
 地震や火事が起きた形跡がまるで無い。
 人っ子一人いないのだ。
 ここでようやく気が付く。
 「今のオレは夢の中にいるのだ」
 でも、それに気付いたところで、状況は変わらない。
 オレは今、自分が置かれた境遇の中で、やるべきことを全うする他はない。
 「さて、事務所に行って、機械の電源を切ろう」
 そう言えば、昨日、事務所から出るときに、機器のスイッチを切るのを忘れていた。

 ここで覚醒。
 日頃よりなんとなく、「東京オリンピックは来ない」ような気がしているのですが、それが夢にも表れたようです。
 「2018年に米中紛争が起きたり、直前に地震が起きたり、とトラブルが続くから」なのですが、もちろん、それも妄想や夢の中の話です。