日刊早坂ノボル新聞

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夢の話 第512夜 狐の母子

夢の話 第512夜 狐の母子
9月10日の朝6時に観た夢です。

縁の下でガタガタと音がする。
相当強烈で、獣が争っているような物音だ。
「どうなっているんだろ」
確かめるべく、妻と二人で畳を引っくり返した。
床板を外し、下を覗いてみる。
すると、縁の下にはキツネの親子が棲んでいた。
留守にしていた時に巣を作っていたらしい。
巣には母狐と生まれたばかりの子狐が五六匹いた。

ところが、母狐は極度に緊張し、周囲に目を配っていた。
「どうしたんだろ」
妻と顔を見合わせる。
母狐が興奮していた理由はすぐに分かった。
近所の野良猫が何十匹も集まり、子狐を狙っていたのだ。
猫たちは縁の下に入り込み、母狐から子狐を奪おうとして騒いでいた。
夫婦の目の前で、猫が狐母子に襲い掛かる。
母狐は牙を剥き出して応戦していたが、多勢に無勢で、子狐が一匹ずつ奪い取られて行く。
猫は子狐を引くと、すぐにその体に噛み付いて、胴体を引き裂いた。

「可哀想だよ。助けてやらなきゃ」
妻がダンナを促す。
しかし、母狐は興奮しているから、迂闊に手を出せば、こちらが噛まれてしまう。
どうしたものか。
「とりあえずモップを持って来て」
妻が台所に走り、モップを抱えて戻って来た。
オレはそれを逆さまに持ち、柄の先を猫に向けて突き出した。
「このクソ猫!」
しかし、野良猫が本気になると、野生の本性を表す。
まるで小型の虎で、気を抜くと、こちらがやられてしまいそうだ。
縁の下には、猫の目が三四十個も光っている。
一匹ずつ脅していても、埒が明かない。

ここでオレは閃き、すぐに妻に叫んだ。
「玄関のホースを持って来て、蛇口に繋いでくれ」
猫が水を嫌うことを思い出したのだ。
バシャバシャと頭から水をぶっ掛けてやれば、野良猫の奴らだってひるむだろう。

「お父さん。はいこれ」
妻がホースの先を手渡す。
「じゃあ、蛇口を頼む」
猫たちを威嚇した後、母狐に目を遣ると、狐は子狐を抱きかかえながら、じっとオレのことを見ていた。
ここで覚醒。

普通、狐は悪役で、夢判断でも大半はマイナスのイメージになっています。
「狡猾な人」「ずる賢い人」が目の前に現れる、などの解釈がほとんど。
まれに、「神の使い」だったりしますが、こちらは少数派です。
今回は、狐は悪役ではないと思いますが、意味がよく分かりません。