◎猫が死んでた時
先ほど家人を駅まで送って行ったが、その途中で、猫か狸が車に撥ねられて死んでいた。車がそれを迂回して通っていた。
今時、住宅地の野良猫や狸で、車に撥ねられるとはどん臭い。
今の野良猫は、きちんと車の往来を見てから道路を横切る。
秩父では、猿も横断歩道を渡る。
それはともかく、こういう時には誰が死体を片付けるのだろう。
田舎なら近所の人がささっと引いて来て、空き地に埋めてしまうと思うが、都市部では埋める場所がない。
また、動物の屍にも慣れていないだろうから、進んで運ぶ人もいないだろうと思う。
保健所に電話して来てくれるものなのだろうか。
対応してくれるにせよ、そもそも九時から五時の間しか対応してはくれんと思う。
放置すると数時間でぺちゃんこになる。
周囲に人家の無い田舎の道では、からからに干からびた獣の屍が放置されていたものだが、都市部の人たちはどうやって処理するのか。
この件とは全然関係ないが、近所の家の人が野良猫に餌付けをしていた時期がある。そのせいで野良猫が二十匹も集まるようになった。
冬場には、ダンナさんが帰って来て車を停めると、エンジンが熱いので、野良猫が暖を取るべく車体の下に集まる。
寒い朝に、ダンナさんがひとまず暖機運転をして、しばらく後に出発したが、車体の下には子猫たちが七八匹いた。
野良猫はエンジンの下が温かいことを知っていたので、すぐさま車体の下に集まっていたのだ。
後は想像の通りで、車は子猫たちを一網打尽にした。
これがあり、その家では野良猫に餌付けをするのを止めた。