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◎宿谷の滝にて (311)
家人は宿谷の滝が好きで、頻繁に「行こうよ」と誘います。
夏前半は暑かったので滝の前の駐車場は満杯で、2度はそのまま帰って来ました。
しかし、もはや夏休みも終わりで、かつ平日ですので、たぶん大丈夫。
ということで、午後から出掛けてみました。
車を下り、入り口に行くと、家人がポツンと呟きます。
「ここの川の音って、女の人の話し声みたいだね」
「そうだね。声の感じは30歳だけど、実際は27歳くらいで死んだ人だね」
こういうのが夫婦の普段の会話です(苦笑)。
ここで、ここは強い霊場だったことを思い出し、すぐに念じました。
「俺には助けられないので、顔を出したりするのはやめて下さいね」
最初にはっきり断って置くと、大体は出ません。
でも、家人にも同じことを「やっとけ」と言うのを失念しました。
滝まで上がって行くと、やはり下界よりはかなり涼しいです。
子ども連れの若いお母さんとか、壮年夫婦が滝見物に来ていました。
滝に到着し、家人を素材に写真を撮り、そのままそこで一服しました。
家人が画像をチェックすると(痩せて見える画像を探すためです)、すかさず何かを見つけてダンナに報告しました。
「なんか丸いのが出てるよ。幽霊?」
「丸く見えるのは、ほとんどが蒸気玉や光玉だよ。すなわち自然現象。あの世と関連したものなら、中に渦のようなものが見えるし、その都度写ったり写らなかったりする」
「中がまだらだし、写ったり写らなかったりしてる」
「じゃあ、後で見とく。でも、母さんの小学校だってよく写るだろ。別にそれほど大きな意味は無い。空から雨が降るように、煙玉は何時だって降り注いでいるもの」
煙玉が出たって、別に普通のこと。
夜に街灯から20辰らい離れたところに立ち、カメラを45度くらいに構えて、フラッシュ撮影して見れば、大体はひとつ2つ写ります。
水が水蒸気や雲、雨粒と姿を変えるように、霊素みたいなものが存在していて、常にかたちを変えているのですが、小さく丸くなったヤツは常に下界に降り注いでいるのです。
煙玉は 特別な「心霊」現象ではなく、ごく普通に起きる半自然現象ですよ。
おどろおどろしいものではありません。
これが地下室や密室で沢山撮影されたりするのは、そこが閉鎖空間で、かつ湿っている場所なので、「外に出られないから」溜まっているのです。怨念が篭っていたり、そこだけに沢山幽霊がいるわけではないです。空通しを良くして、空気を入れ替えると、さあっと消えます。
ま、最初に小川の水音が女性の声に聞こえていたりしたので、念のため、帰路には高麗神社に参拝して帰りました(311)。
大概のことが平気になって来ましたので、そろそろ家人にも「勘が働いた時の対処法」を教えて置こうと思います。
ちなみに、宿谷の滝は自然と触れ合える最高の景勝地です。
子や孫のために、魚や沢蟹を獲るのは止めましょう。