◎現代版『悪魔の辞典』 カの項への追加項目 「改革」
「改革」 : お粗末な政策の上に被せる冠言葉のこと。
「革命」に同じ。
なぜ「改革」「革命」なのか、まったく意味をなしていない。
何かを「変えている」印象を与えたいだけで言葉を採用したものと思われる。
役人が御用シンクタンクに下書きさせたが、この担当が20歳台だった。
有名大学を出て、試験では好成績を取れるが、内容をじっくり吟味したことが人生で一度も無い。
クイズ番組的な知識に拠っている。
「中南米の高地にある遺跡で」までで、すぐさま「マチュピチュ」と答えられる。
しかし、その遺跡が、今を生きる人にとってどんな意味があるのかを一度も考えたことが無い。
そういう知識の人がこの標題を書いた。
そんな研究員がろくに考えず辞書も引かずに書いたものだが、発注主は題を読まずに判子を押した。
それだけ上級役人は忙しい。
ただし、少し前の「骨太の」よりは少しまし。
骨太のヤツが、自分のことを「骨太」と呼ぶわけが無い。