日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎氷柱見物のてん末

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◎氷柱見物のてん末
 日曜は急遽、小鹿野町の温泉に入ることにし、朝から出発。
 ちょうど尾ノ内で氷柱を公開しているので、先にそちらに寄る事にしました。
 なかなかの山の中なのですが、結構、混雑しており、駐車場の前は数十台が並んでいます。それでも午前中に着いているので、それほど待たずに入れました。これが昼過ぎなら、たぶん50台待ち。何をするにも早いうちにするのが良いようです。

 尾ノ内渓谷につり橋が架かっているので、その周囲に水を噴霧して氷柱を作っている。とまあここはそんな具合です。
 つり橋には「20人まで」と書いてあるのですが、普通に百人くらいが渡っています。すぐ後に中国人の団体が来たのですが、これが乗ると150人に達します。
 「危ないよな。俺は見とくか」
 妻だけを行かせます(笑)。
 妻によると「わざと揺らすオヤジがいて怖かった」とのこと。
 他人をヒヤヒヤさせて喜ぶバカオヤジは、本当にどこにでもいます。

 渓谷を出て、温泉に向かうことにしたのですが、寒いので間近の某温泉に行くことにしました。
 「ここは幽霊が出るけどね」
 ま、当家では気にしません。
 ところが、入り口を入ろうとすると、雪で縁石が見えず、タイヤを少し擦りました。
 あろうことか、そのコツンでタイヤがバースト。パンクです。ひと月ちょっと前に高速でパンクして、タイヤを全部換えたばかりなのに、ちょっと擦ったくらいで破裂する?
 さすがにイラッとします。
 ま、すぐに駐車場なので、そこに入れ、交換することにしました。
 「カーサンは風呂に入ればいいよ。俺は交換してから行く」
 すると、妻が「寒い中作業をしたら、心臓に悪いよ。JAFを呼べばいいんだよ」と言います。
 それもそうだ。この季節じゃ、命に関わるざんす。
 電話をしてJAFを呼ぶと、「混んでいるので90分待ち」とのこと。先に風呂に入ることにしました。
 風呂に向かうと、昼飯時なのか入浴客は当方一人。
 女風呂はたぶん妻だけです。

 入浴が終わり、ロビー?で待っているとJAFが到着。
 来たのは70歳くらいの高齢の人でした。
 「週末は件数が多いので私まで駆り出されたんですよ。雪だしね」
 JAFが契約している修理工場の社長さんでした。

 脇に立っていると、車のランプが点滅しました。
 カッチカッチカッチカッチ・・・。
 ドアロックが開閉しているのです。
 しかし、キーはポケットの中で私はまったく触れてはいません。
 「あれ?」と社長さんがこっちを見ます。
 私がボタンを押していると思ったのです。
 「何もしていませんよ」
 おかしいな。誤作動にしては回数が多い。

 作業が終わり、ロビーでお茶を飲んでいる妻のところに行きました。
 「ここはやっぱり幽霊が出るなあ。まるで挨拶してるようだ」
 すると、妻が頷きます。
 「さっき、私が車にお菓子を取りに行ったら、その時も点滅してた」
 「いつもこの館内ではカヤカヤという声が聞こえるけど、今日はほとんど聞こえない。車のほうに行っていたか。しかし、パンクをさせるなんて酷い悪戯をするもんだ」
 しかし、妻は首を振りました。
 「その反対かもしれないよ。あのまま通り過ぎていたら、道でもっと酷い事故に遭っていたかも知れない。ここに停まっていたから、そういうのに遭わずに済むのかも」
 そりゃ「ありかも」と納得します。
 この日は朝から不調で、後ろから来た車がミラーの死角に入り、危うく接触するところでした。
 頭の隅で「今日のうちに事故に遭うかも知れんなあ」と思っていたのです。

 「じゃあ、次はここに泊まってみる?」と妻が言うので、「とんでもない」と答えました。
 「もしここで寝たら、俺の枕元には交互に幽霊がやってきて恨み言を言うだろう。煩くてかなわない」
 生きている者だって、話を聞いてくれる相手には、これ幸いと長々話すものです。
 幽霊ならなおさらですねえ。
 ま、この日は「お母さんどこ?」と叫ぶ男の子の声だけでした。

 旅館を出発すると、程なく、車線の反対側に車が刺さっていました。スリップして飛び出したのです。
 「こういうのに巻き込まれていたかも」
 何となくホッとしました。
 途中で新しいタイヤと交換し、きちんとスーパーの人混みにも入ってから帰宅しました。
 最後のはこういう時の作法です。
 ちなみに、他の誰かに「渡す」わけではないようです。ただ離れるだけ。

 心理学者や精神病理学者は、こういうのは「脳が作り出したもの」と言うでしょうが、まるで違いますね。
 当方だけでなく、妻やJAFの作業員の前でも起きています。
 カッタカッタカッタと開閉ボタンを交互に十回押すのは、左右の指でやらないと出来ません。
 偶然では起きないことで、そこには必ず意思があるわけです。
 ただのイメージだけではなく、物理的な現象も伴っているので、現実に存在していると言えます。

 この温泉は、ほとんどの人にとっては、「ごく普通の温泉旅館」ですが、ごく一部の者には響きます。
 自分の感覚が本物かどうかを確かめるのには良いと思いますね。
 別にそれもフツーのことだと思えば、何も起きません。

 最近の呪文はこうです。
 「俺みたいな者がいなくなったら、困るのはどっちだろう。声を聞く者、聞ける者がいなけりゃ、あんたがたは暗闇の中に座っているだけだ。俺は理解も共感もしないが、それでも味方なんだよ」
 こいつは案外、有効な気がします。