日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎帰り道で

◎帰り道で
 昨夜、家人は勤務先の女子会で、食事をして帰って来ました。
 その帰路の話です。

 電車に乗っていると、ある男性の気分が悪くなり、床に倒れこんだ。周りの人が運転手に連絡すべく、前のほうに行こうとしますが、電車は混雑しており、拉致があきません。
 すると、女性客がその男性のことをただの酔客だと思ったらしく、突然、叫んだとのこと。
 「あなた。下りなさいよ」
 どうやら早く帰りたいのに、その男性のせいで帰れなくなるかもと考えたらしい。
 そこで押し問答が始まり、騒動になった。
 すると、家人の近くにいた女性が緊急停止ボタンを押し、自らはすぐにその場を去った。
 ボタンの周囲には家人だけになり、まるで自分が押したみたいな雰囲気になったので、少し緊張した。
 結局、救急車が来て、男性客は運ばれていった。

 駅に着いたが、タクシーが混んでいるので歩いて帰ることにした。
 このとき、女子会での話を思い出したが、話題はひとりのオヤジのこと。その人は若手同僚を苛める人で、それが原因で若手が退職したという話だ。
 「あのオヤジ。階段から突き落としてやりたい」
 それほど傍若無人な振る舞いがあるらしい。
 そんなことを考えながら、小学校の脇を通った。
 体育館の傍を歩きながら、イジメオヤジを階段から突き落とす姿を想像していると、突然、後ろから背中を「ドン」と押された。
 三歩四歩前につんのめったが、近くの電柱に手をつくくらいの強さだった。
 だが、後ろを振り返ると、誰もいなかった。
 真夜中なので、周囲は真っ暗。薄暗い電柱の灯りだけなので、気持ちの悪い思いをした。

 ダンナはそれを聞いてすぐに忠告しました。
 「その近辺は埼玉西部で有数の霊場だ。小学校の脇に祠があるが、そこで侍が沢山殺されたんだよ。それと関係あるかどうかは分からないが、小学校で写真を撮ると、煙玉や光り玉、光の筋がやたら沢山入る。そういうところで悪心を抱くと、良からぬものを呼び寄せる」
 だが、まだ幸運なほう。
 押されたのが、踏み切りやホームの端だったら、命に関わります。
 どういう時でも「最前列には立つな」という戒めがありますが、それにはこういう理由があります。
 あと、大切なのは、そのまま家には帰らないこと。
 持ち帰らないよう、人込みに入ってから家に入るほうが無難です。
 家人は「ちゃんと、他の通行人に近寄って放したから大丈夫」と答えました。そこは当方のカミサンです。