◎スーパーで
先ほど、スーパーに寄ったら、唐突にアナウンスが入りました。
「警備員は前後の出入り口についてください。確認しました」
実家が店なので、すぐに分かりますね。
万引きの現行犯を「Gメン」が発見。「Gメン」の女性は事務所に連絡し、監視カメラで確認して貰います。
事務所では、さらにその万引き犯が犯行を重ねるところを、カメラで確認し、ビデオに収めた。
そこで、店外に出たところを押さえるつもりだが、「Gメン」は女性なので、他に男手があった方がよい。
そこで、「警備員2人が各々前後の出入り口につく」という状況が生まれるわけです。
すなわち、万引き犯は「男」である可能性が高い。
昔と違い、今では万引き現場を押さえると、例外なく警察を呼ばれます。金額の多寡には関係なく、百円の品ひとつでも届けます。
別のスーパーで、ボールペン1個を女子大生風の女が盗ったという件で警察が呼ばれたのを見たことがあります。
事務室で監視カメラを見ていたことがありますが、裏では誰が万引き常習犯かを概ね把握しており、関心は「いつ押さえるか」という1点でした。
実家は田舎なので、警察沙汰になると、瞬く間にその話が地域全体に広がってしまいます。
「あれはどこの誰それで、いつも1時間以上掛けて店内を回って盗んで行く。ひと月に何万円にも及ぶから、掴まえることになるが、そこの家の子どもは高校生女子と小学生の2人。母親が逮捕されることで、子供がイジメに遭わないか」
てなことを真剣に議論しました。
知らぬは万引き犯ばかりなり。
それももはや30年近く昔のことです。
今は万引きが、シャブや酒、バクチのように、「半ば以上は心の病気」であることが分かっているので、きちんと証拠を上げられるのであれば、「捕まえてあげる」ほうがその人のためになると考えます。
テレビでは、店長が説教したりしますが、現実にはそんなことはしないと思いますね。警察に引き渡して、それで終わりです。