◎一人だと落ち着かない
12月に所用で実家に戻るのですが、父は介護施設にいますので、家に独りきりです。
隣に兄の家族がいますが、別棟になってます。行き来はなし。
私が家に独りで居ると、そこを見計らって、ドコドコと異変が起きるので、今からゲンナリしてます。
実家に行けば、完全に独りきり。
それなら親戚の家に行き、泊めて貰おうか、とも考えてますね。
そんな私の話を家人が聞いてゲタゲタ笑います。
「オトーサンは怖がりなんだね」
「そうだよ。俺には世間の人の何十倍のことが現実に起きるもの」
天気の良い日に、何気なく窓ガラスの外に目をやると、黒い人影が立っていたりするので、ほとほと嫌気が差します。
ああいうのは性癖と言うか習性だから、きっと自分でも止められないのだろうな。
頭が無いので、理屈でものを考えることが出来ないのです。
ま、家人にそんなことを言っても分かるわけがありません。
「しばらく俺の隣に座っていれば、俺が見るものと同じものが見える。隣に座って、それを見てから笑えよな」
最初は文字通り「腰を抜かす」と思います。
実際、私もそうでした。
つい最近、温泉で実際に異変を目にしたばかりなのに、家人はほとんど気にしません。
ま、多くの人は「気のせい」「たまたま」で片付けられる頻度でしょうから、それで済せられまます。 しかし、私は毎日のことだし、日に何度もあります。
子どもの怖がりと違うのは、想像ではなく現実に見るということです。
実家に一人でいる時に「黒入道」がお迎えに来たら、注意を別のほうに反らすことが出来ず、そのまま連れて行かれるかもしれません。
その惧れがあるので、今にも死にそうなジジババに囲まれている今の環境(半分は病院の中)は、私には向いているのかもしれません。