日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎冷静に戻る

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◎冷静に戻る
 つい十日前までのことを思い返すと、もはや遠い昔のよう。
 自分の状態が、郷里の近隣住人とまったく同じで、「死期の迫った老人が妄想を見る状態」だったことに気付く。
 あの人たちはこれと同じことを体験していたのか。
 人生で目にした「最も怖いホラー映画」を思い浮かべると、「そんなのは現実のあれと較べると、屁の河童」だという話に落ち着く。
 サダコとかカヤコとかは、人間臭くて本当にカワイイ。
 本物の「お迎え」の視線の奥には、怒りや恨みなどの感情が無く、「真っ暗な虚無空間」が広がっている。

 後ろに「何か」に立たれるのには、本当に凹んだ。
 リアリティがあるので、エレベーターの室内画像が表示された時には、必ず目を伏せていた。
 自分の背後に「誰か」がいるのが分かっているから、「いずれは相手の全身を見る」だろうと思っていたからだ。
 エレベーターの中では、どこにも逃れる場所はない。
 
 でも、今は画面を見られるようになった。
 依然として、気を抜いていると「女」に立たれるような気がするので、一人で乗る時には、「やめとけよ」とひと声掛けてから乗る。
 「臆病だ」と笑うかもしれないが、それはかつての当方も同じ。近隣住人が空中に向かって「あっちへ行け」と叫ぶ話を聞き、「認知症だから」と笑っていた。
 それも現実を知らなかっただけ。
 半年以上掛かって、ようやく切り抜けられたような気がするが、「次」は捕まるだろうな。

 ま、しばらくは常識的に生きられる。
 生きるとなると、生活や人生の宿題がのしかかるが、人事は努力によって解決出来る。あとは、希望を持てるだけの「ソコソコの健康」だ。
 チャップリンの有名な言葉に、「人生で大切なことは、愛と勇気と少しばかりのお金」というものがあるが、その前に「希望を描けるだけの健康」が必要だと思う。

 ほとんどの人が理解できないと思うが、いずれ多くが経験することになる。