日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎生霊

◎生霊
 強い憎悪や執着心を抱えてしまうと、それが本人から一人歩きをして、実体化してしまうことがあります。これが生霊。
 生霊は幽霊に似ていますが、「霊」ではなく「念」です。
 霊性と念はよく似ており、重なる部分もあるのですが、基本は別々のルールに従います。

 生霊は外見が幽霊に似ているので、対話や念の圧力で打ち払おうと思っても、それ自体が念から生まれたものなので、まったく通じません。
 また、いざ本人の外に出てしまうと、そこからは本人が「もう止めよう」と思い、「止めてくれ」と願っても、留めることは出来ません。もはや別の存在になっているのです。

 それでは、どうやって生霊を止めるのか。
 念の圧力を高め、それが生霊の力に勝るようになれば、とりあえず近づけないようにすることは出来るようです。
 また、本人とは別個の存在になっていても、どこかで繋がっているところがあるようで、本人が死ぬと、生霊も消えるとされています。
 生霊だけが残り、悪霊に変じていくようなことは無い。
 そもそも「霊」とは違うものだからということです。
 要するに、もっとも簡単な生霊の対処方法は、「それを発した本人を探し出し、殺してしまうこと」ということです。
 ただし、「俺が生霊」と言ってくれることはないし、身分証明書も持ってはいない。
 誰から生まれたものか、なども分かり難い。
 ま、「姿かたちが本人にそっくりだ」という説もありますが、話としては存在しても、現実に見た人は僅かです。すなわち、いわゆる都市伝説の類ということになります。

 「霊性」と「念」は極めて近似した次元です。
 私見ですが、「神」は霊域にはなく、人々の「念」によって生じたものだと思います。
 「存在する」と信じる者の念によって、「時々、実体化することがある」のではないでしょうか。
 しかし、まだ「神」を観察するに至ってはいません