◎取れたてのゴーヤは苦くない
「持つべきは農家の親戚」で、今年も夏野菜ととうもろこしが1箱ずつ送られてきた。
自分ちでは食べ切れないから、向かいと左隣の家におすそ分けすることにして、4、5個・本ずつ配った。
そういう時に限って、反対側の隣家にも会ってしまう。
放置してもいいのだが、一応、「気の悪いヤツ」と思われぬように、その家にも持って行った。
気がついて見ると、自分ちの分がごく少量に化けている。
ニンジンやジャガイモは残っているが、美味しそうな豆類や青野菜は消えてしまった。とうもろこしは3本だけ。
翌朝、隣家の小父さんが声を掛けて来て、「ゴーヤは食べられるの?」と訊く。
「くれる」という意味だから、「いやあ苦手でして」とは言えない。
すると、小父さんは沢山のゴーヤを抱えて持って来てくれた。
結果、様々な夏野菜が「ゴーヤひと山」に化けた勘定になった。
どうすべきか考えさせられたが、ひとまず「夏野菜のカレー」にすることにした。
凝った味だとすぐに飽きるから、小学生の頃に食べた「母さんのカレー」の延長線上に置くコンセプトだ。
沢山残っている野菜を中心に、ゴーヤまで入れてカレーを作ったが、これがかなり美味しい。
つい一昨日と前の日に採った野菜だから、当たり前なのだが、それだけでかなり美味しくなる。
鶏肉をオリーブオイルで炒め、夏野菜と合わせただけ。
ルーはSBの赤缶とジャワカレーの中辛だ。
かなりの量のゴーヤを入れたが、採ったその日に料理をしたら、ゴーヤはまったく苦くなかった。
タケノコや山菜と同じで、アクや苦味は後から出るものらしい。