日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

もちろん辞任の必要はない。

柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」だと言った事に対し、様々な議論がなされていますが、もちろん、辞任の必要はありませんね。
毎日を生きてゆくのに、必死にならざるを得ない庶民にとっては、腹立たしく思えるのも当然ですが、それはそれ、職務は職務として全うしてほしいものです。

10年位前に、「太っている人は出世できない」というフレーズが流行ったことがあります。
太っている→自己管理能力が無い→部下を管理する能力も無い→管理職には不適格というレトリックだったように記憶していますが、それが全く間違っていることを示すには、次の一言で足ります。
チャーチルは痩せていましたか」
チャーチルが指導者としてどうであったかはともかく、不適格だったという人は皆無です。
この人がいなかったら、戦争はどう転んでいたかわからない。
「太っている人は・・・」というデマは、単純にダイエット本を買わせたり、エステに客を呼び込むための手段の1つで、それに踊らされるようでは結局、永久に支配される側になるわけです。

個人の生活と意見と政治的姿勢とは、少しく間隔があるわけで、聖人でなければ政治家になれないとしたら、ほとんどの政治家は不適格。
小泉元首相は、健全な家庭を保持できないという理由で、総理にしてはいけなかった(彼は独身)。
東国原知事は、少女に対する淫行歴があります(こちらは政治的にはまだ未知数)。

柳沢氏は、実際には正直な人なのでしょう。
「女は子どもを産む機械だから、オマエはいらない」と、奥さんを階段から蹴落としたというのであれば、話は別ですが、この手の失言は誉められたものではないにせよ、審議を止めるほどではないというのが中高年世代の大方の見方のようですね。

ある自民党の代議士(名前失念)が、「民主党はわが党の政治のヘタな奴らが行った党だ」と評したことがありますが、駆け引きは本当に下手です。