日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第59夜 英会話キャンプにて

夢の中の私は30歳くらい。
私は岩手の石鳥谷町で酒の蔵元をしている設定です。
英会話を教えていた外国人女性と電撃結婚したのはよいのですが、結婚後すぐにコミュニケーションギャップに苦しみ、もはや離婚寸前の状態でした。
そこで現状を見つめ直し、今後の可能性を探るため、英会話を習いに米国の英会話習得キャンプに参加することにしました。
ちなみに、私がキャンプに参加する2週間の間、妻は日本文化を学ぶ目的で、神楽坂の芸者体験コースに参加しています。

アメリカ中部の町に降り立ち、集合所にたどり着くと、そこに集まっていたのはくせのある人間ばかり。

1人目は、スペイン系の女たらしで、アントニオ・バンデラス風。コイツは普段完全にアホなのに、女性を前にすると別人のように風貌やしぐさが変わります。
英会話キャンプはバスで各地を移動し、その土地の風物を楽しみながら、英語を習得するというものですが、アントニオは食事で寄ったレストランやカフェでウエイトレスを口説いては次々ものにしていました。
目配せから口説き落とすまで15分しかかからない凄腕ですが、ガソリンスタンドで給油する間にもそこの娘を速攻で口説き、15分で一発済ませてきました。別の意味でも早いこと早いこと。
この男が本当にスゴイのは、老若を意に介さないどころか、男女すら構わないことで、別のカフェでは料理を作っていたハゲ面のオヤジを、やはり15分以内に落としていたことです。

2人目は、実は英語のできるギリシャアメリカ人の男性で、何かの金銭トラブルを避け、キャンプに逃げ込んだ人でした。35歳くらいで、元々は大金持ち。
英会話はもちろん全てわかるのに、グループ行動をしていないと命を狙われるので、英語ができない振りをしているのが滑稽でした。

3人目は北欧系の若い女性で、女優の誰かに似ているのだけれど、名前が思い出せません。
かなりの美人なのに、しかし女たらしのアントニオは一切口説きませんでした。
本人に理由を聞くと、「オレは仲間を口説くような変態じゃない」と答えました。コックのオヤジのケツでも構わないヤツなのに。
ああ、思い出しました。グウィネス・バルトロウのイメージでした(北欧系じゃないけど)。

4人目は韓国人のキムで、大学入学のための面接でいじめられたため、学園の人間を皆殺しにしようと銃器店を訪れたのですが、英語ができず買えなかった。このため、まず英語を習おうとキャンプに来たのでした。この辺は最近起こった事件が夢に影響を与えたのでしょう。

5人目は体のでかい東洋人ですが自分ではどこの国の人間かを言いません。
風貌はレスラーの「マサ齋藤」そのもので、素性は隠していたけれど、アントニオ猪木と戦って敗れた(?)後の設定でした。
かつて実在のマサ齋藤選手は、監獄ロックが決まり、猪木選手が絶対に抜け出せない状況になったのに、なぜか自ら技を解いてしまい、その何分か後、猪木の延髄切り一閃で敗れたのです。
夢の中の人物は、その後の話で、実質的に相手に勝っているのに、客の手前そのまま終わることができないというプロの宿命で思い悩んでいたのです。
夢では、キムがレストランで周囲からいじめられそうになった時、すぐさま助けに入り、警官を25人ほど投げ飛ばしました。この辺も実際のマサ齋藤さんのエピソードですね。

6人目は190cm近くの日本人で、どこかで見たことがあるなあと思ったら、松坂投手のようなイメージでした(確か名前も松岡)。英会話ができず、他の選手とのコミュニケーションが全く取れないため、試合でトンチンカンな行為を繰り返していたので、ファームに送られ、そこから英会話キャンプに来たのです。

インストラクター兼ガイド役は、これもかなりの問題ありの女性で、いつも酔っ払っていました。
これも米国の女優スーザン・サランドンにそっくり。
登場人物のイメージはどれもこれも類型的ですが、さすがに夢ということでしょう。

あれこれとそれぞれのエピソードを繰り広げ、2週間の旅は続きますが、長くなりますので途中は省略します。
そして最後にバスはニューヨークに着くのです。
松岡投手はMLBに復帰し、ヤンキース戦に出場しますが、周りの人たちは急な事なのでチケットを頼むことができません。
見たいよね~と頭を捻っていると、ギリシャ系が現れ、あっさりと「何だ。そんなことならウチの家族で押さえてある席があるよ」と。さすが金持ちです。
レッドソックス風のユニフォームを着た松岡投手は、カッコよかったです。

ちょうど妻がニューヨークに私を迎えに来たので、和解し、一緒に試合を見ました。
変な奴らと一緒にいたせいで、いつの間にか心が広くなっていたのでした。
ジーターとかAロッドが凡退する姿は気持ち良かったですね。

ここで覚醒。
ロードムービーを見ている気分で、夢としてはかなり楽しめました。
脚色すると、実際、映画にもできそうな気がします。