◎化けの皮が剥がれる瞬間
安倍総理は答弁で、「シュレッダーで名簿を裁断したのは、障害者雇用で雇った非常勤職員だ」と答えた。
もちろん、「そのせいで」というニュアンスを含めたものだ。
こういう不用意なひと言で、日頃の「本音の哲学」が丸判りになる。
裁断した当事者ではなく、「させたヤツ」が問題だろうに(笑)。
このひと言ほど「下手を打った」発言はこれまでに無かった。
いったい、どうしちゃったのか。
これは言い換えれば、モリカケの時よりも、結構「追い詰められている」ことの表れだ。
ホテルの費用明細の内容如何では、政治資金で引っ掛かるのに、そっちよりも名簿の方に拘っている。
よほど不味いことがあるということ。
もしやマルチ商法関連どころではないのでは。
右翼の親玉(これは「問題なし」だが人脈が分かる)。現役の暴力団。振り込め詐欺氾。
たぶん、そんなのが載っている。
ここからは妄想非科学風刺ドラマに。
最終名簿を作成した内閣府の担当課では、データを収集した時点で既に不手際が話題に上がっていた。
「課長。ちょっと不味くないですが。この人は日本凸凹会の会長じゃないですか。逮捕歴もありますよ」
「うーん。ま、極右は反社じゃない。微妙な気もするが、ぎりぎりじゃないか」
「でも、60番台ですけど。それに、こっちはS会の組長ですよね」
「え。広域指定の組員なら事前にチェック出来るだろうに、党の支部では調べなかったのか」
「やってないと思いますね。もっと不味いのは、タレントが闇営業したので名前の出た詐欺氾グループの中心メンバーが入っています。捜査の眼をくらますために、健全な会社を偽装し、支部に寄付していたのですね」
「まさか、それも60番台か。いや、答えるな。聞きたくないからな。こりゃ政権がぶっ飛ぶ話だぞ」
「どうしましょう」
「どうしましょうも何もあるか。ま、とりあえずすっとぼけて置け。こんなのを調べる物好きなどいるわけがない。触らなければ祟りも降って来ない。適当な時期に名簿を処分しとけばいいさ」
連休明けに、職員が青ざめた顔で課長の許にやって来る。
「課長。情報公開請求が来ましたが」
「なに。どこの馬鹿がそんなものを出した?」
「K党の※※ってヤツです」
「おいおい。随分早いな。※※みたいなヤローに見込まれてたのか。よし、捨てろ捨てろ。すぐ捨てろ。内閣が終わってしまう。それどころか・・・」
課長はここで口ごもったが、すぐに気を取り直した。
「とにかく捨てろ。あとはそれからだ」
「でも、データは残っていますけど」
「そっちも廃棄」
「それで通用しますか。S元大臣みたいに、PCを触ったことの無い担当大臣なら細かい話は分かりませんが、いまや皆が使えます。データの復元だって、実際、難しくありませんよ」
「決まり通りにやったとか何とかで切り抜けるしかないやな。あとはタコ突っ張りあるのみ」
「あとあと影響が残るかもしれませんよ。選挙でだいぶ票が逃げる。何せモリカケの前例がありますからね。今度で三度目四度目となれば、さすがに国民だって」
「大丈夫。まだ半年以上ある。安倍総理にはムンという『タコ突っ張り』の代表みたいな応援団がいるのだから、きっと何か反日を叫んでくれるさ。その兄弟同然のキムもいるわけだしな。それに野党だって、あらゆる意味で『敵失』だらけだ。こっちも『共に民主党』だから、統一してこの名前にすれば分かりよいのに。国内外とも『民主党』は政権の応援団だからな」
かくして、様々な不名誉の記録と記憶を残しつつ長期政権は続く。
まさかこんなことは無いだろうが、こんな憶測や勘繰りを招かぬためには、「出すものは出せ」ということ。もともと大した話ではない。
しかし、ま、いまや憲法の改正どころではなくなったことは確か。
ところで、コメントを眺めていると「安倍総理はほとんどPC・スマホを使わない」「菅長官は、たぶん、使えない」ということ(言葉の言い回しからの単なる憶測だ)。60歳くらいの年齢ではもはや使える人が多いだろうから、64、65歳が使う・使わないのラインではなかろうか。
失礼は多々あっただろうが、これが「風刺」というものだ。
取るに足らぬ名無しが吐き出すもので、影響力などは無い。