日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎それ以前の問題

◎それ以前の問題
 トランプ大統領が来日した時、メディアがいっせいに報じたのは、「安倍総理がトランプの娘の提唱した機関に5千万ドルの資金を提供した」というニュ-スだ。
 当方もそのネタを使って、「安倍総理はトランプのご機嫌を取るために、娘に60億の小遣いをくれてやった」と何度も書いた。
 
 もちろん、真相はちょっと調べればすぐに分かる。
 その娘が賛同したのは、「発展途上国の女性起業家に対する支援」を目的とする「国連が設立に関わった機関」なので、「安倍総理が独断で金を渡した」というのは少し違っている。
 ま、閣議に諮ったわけではないから、「独断で」は一面の真実だ。

 右翼系の論者はそのことで、「メディアがニュースを操作した」と言う。
 安倍総理をこき下ろすために、メディアが事実を捻じ曲げて報道したというわけだ。

 おいおい。ちょっと待ってくれ。
 「発展途上国の女性起業家に対する支援」と言うけれど、日本はそこを支援する資格があるのか?
 会社役員の女性割合や、議員の女性割合を見ると、この国はかなり下の方だ。
 順位では百番以下ではなかったか。「百番以下は」不確かだが、発展途上国の状況となんら変わりないのは間違いない。

 それでは、安倍政権は日本の女性起業家に対し、どのくらいの支援を行って来たのか。
 仮に女性の設立する1企業に対し、百万円の助成金をあげるとすると、60億なら6千社を助成する事が出来る。
 それなりの対策を国内に向けて行っていて、初めて「他国の支援」を行うことが出来るのではないか。
 まったく「足元がお留守」とはこのことだ。

 こういうイカサマ師はどうにも我慢できないので、今後も「安倍政権は使途も考えず、トランプの娘に独断で60億の小遣いをやった」と言わせて貰う。
 だいたい、40年来の友だちが、国の支援を受けようとするのに、「申請してから知った」という嘘をつくヤツだし、お互い様だ。
 政治家が事実と違う話をしてもOKで、役人が公文書を改ざんしても誰一人罪に問われない。
 それがこの国の現状だ。

 嘘はそれが嘘であることを証明する必要が無い。ただ「コイツは嘘つきだから信用するな」でいいんだよ。
 国民の半数が指示していないんのに、秋以降もまだ居座る気配。もはやウンザリ。

 やや脱線。