◎「運に頼らぬロト7攻略法」 その2
ロト7は基本的に「負け戦」だ。
MLBなら160余試合の中で、90勝もすれば地区優勝に手が届く。
しかし、ロト7は、「来る日も来る日も負け戦が続く」勝負になる。
ごく僅かな光明は、「十万回負けても、たった一度の勝利で『勝ち組』になる」ということだ。すなわち、放棄してしまわぬ限り、敗者ではない。
さて、前回の雑文を若干補足する。まずは陥り易い盲点から。
1から37の「数字」について観察しようとする時に、よく間違えるのは、「数字」をそのまま「数量として認識」してしまうことである。
私も当初はこの見方に嵌り、当選数字をそのまま加工して、平均を取ったり、分散を算出したりしていた。
しかし、この場合の1~37は、カテゴリーであって、数量ではない。
「1」は数量としての「1」ではなく「名前」である。
だが、見えているのが数字であるから、名前として認識するのは難しい。
そこで、最初にやったことは、数字をカテゴリーに置き換えるということだ。
「1」は「スズキ」。
「2」は「サカガミ」か「サトウ」
「3」はそのまま「サブロー」
こうすると、「ひとつの桁に偏っているから、複数の桁に散らばらせる」のような偏見によるミスリードを起こさなくなる。
ま、これはすぐに慣れるので、カテゴリーとして「数字」を認識し、そのまま使えるようになる。
また固定観念でよく陥りがちなミスは、「前に出たから」「出ていないから」というものだ。
同じ数字が連続して出るのは、概ね3回くらいまでで、これを超えて出るケースは少ない。
かなり前に「15」が5回連続して出たことがある。
「既に5回連続して出ているから、次は出ないだろう」
そう考えて「15」を外したのだが、6回目が出たために、2等獲得のチャンスをふいにしたことがある。
「次の回は新しい回で、過去とは何の関係も無い。出現確率は常に同じ」という前提を忘れぬことが重要だ。
さて、「37個から7個を選ぶ」となると、考えられ得る組み合わせは膨大な数になる。
それなら、その母数の「37個」を「15個」なり「10個」に減らすことが出来れば、当選確率は格段に高まる。
そこで、数字カテゴリーを並べ替えて、ひとつの場所に集めることが出来れば、そこを狙い撃ちすることで、的中率を上げることが出来る。
図1は、数字順(昇順)に当選数字を観察したものと、出現率(中期トレンド)順(降順)に並びを替えたものだ。
こうすると、当選数字の位置が大幅に圧縮される。
(正確には、「圧縮されることもある」だが。)
前回見たとおり、当選数字の散らばり方には、何通りかのパターンがあるから、1)予め凝縮しそうなタイムスパンを想定した上で、2)幾通りかの凝縮パターンを踏まえ、ゾーンを決める、という手法で掬い上げられる場合がある。
ただ、次の回が、どのような散らばり方をするかどうかは、正確に予期出来ないから、複数の角度から「網を打つ」必要がある。
これまでに分っていることは下記のとおり。
・同じ散らばり方をする回が3回くらい続くことがある。
・5回に一度は、脈絡のない散らばり方をする(=拡散回)。これは、どうやっても予測出来ない。「そんなもんだ」と見切るしかない。
・散らばりに大きな変動があると、必ずその反動が起きる。
・タイムスパンによって、どの位置に凝縮しやすいか、が決まっている。
基本が無作為抽出なので、「試行を繰り返すと、出現率は平準化する」し、「短期的に観ると出現率が異なり」、「出やすい数字とそうでない数字がある」。
現状での課題は、「変化の方向性をいかに正確に読み取るか」ということである。