日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎また話が違う

◎また話が違う

 経済対策30万円の対象世帯が、「大体2割」見当だという。

 日本の全世帯が5千万世帯だから、その2割だと1千万世帯だ。

 当初の話では、「住民税非課税世帯」や「収入が激減した世帯」で、これが2千万世帯から3千万世帯。(後者の実態は分からない。)

 これを何とか減らしたくて、とりわけ若者の単身世帯を削る意図から、複合化させた。

 それが「収入が激減して、住民税非課税世帯まで下がった世帯」か「半減した世帯」だ。

 

 経済全体を回す意図なら、広く行き渡らせる必要があり、それなら別に「30万円」にこだわる必要が無い。「15万円」にすれば、かなり対象を拡げられ、2千5百万世帯に広げられるかもしれん。

 米国のように、「前年の所得が1千万以下」で仕切れば、課税資料だけ済む。

 大体、2月以前に「住民税非課税」水準になっていた世帯は、概ねそれ以上下がりようが無いから、対象から外れてしまう。

 「急に苦しくなった人」ばかり見て、「前から苦しかった人」を見ないのはどうか。

 「前から苦しかった人」は、元々、病気や怪我で仕事が出来ない人などだから、「急に下がった」わけではない。

 

 最近、「国民一丸で」みたいな、分かった風なことを言うヤツが増えて来たが、そんなのは「当たり前」の話だ。

 感染者を差別したり、中小企業をないがしろにしたりすることは避けねばならない。

 でも、ごく数人の「総理の取り巻き」の考えだけで、庶民感覚から外れた「対策」ばかり打っていたら、「一丸」にはなれない。

 意識を共有するには、それだけの動機づけが必要だ。

 

 政府に対し、「しっかりやれ」と言うのは、もっと強く言うべきだったと思う。

 五輪を睨み、結果的に政府は2月から4月までは「何も手を打たなかった」のが現状だ。

 感染中国人がダダ洩れに入って来ていたのに、「とりあえずそれを止める」ことをしなかった。

 もっと鋭く突き上げねば、この政府は最後まで「何もしない」か、「明後日向きの対策」ばかり打っていると思う。

 

 「収入が激減して、住民税非課税世帯まで下がった世帯」か「半減した世帯」って、「さすが高級官僚が考えたな」という愚策だ。

 仮に「国民一人に3万円」にしたって、たった36兆円だ。

 単身世帯なら3万円だが、5人なら15万。

 これを「一人に5万円」にすると、単身5万、5人世帯なら25万。総額は60兆円。

 苦しいのは前年の所得では測れないから、「所得が1千万以上世帯や公務員など、収入が変わっていない人は自主返納(受け取らない)してほしい」で済む。

 その結果、仮に「富める人にもお金を足す」傾向が生じても、「困っている人に行き渡らせる」方が先だ。

 それに、国民を選別せずに対象とすることは、少なくとも「平等」であることは間違いない。

 こんな簡単なことが、何故分からないのだろう。

 

 ま、ちょこちょこっと話を変えたり、隠したり、シュレッダーで裁断して証拠を隠滅したり、捏造したりするのは、この政権が繰り返し行って来たことだ。

 今はともかく、このツケは次の選挙で払って貰うことになる。

 

 他党を「悪夢の」みたいに揶揄しているから、こんなことになる。

 奥さんも少しは教育しろ。