日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎「悪代官と伊勢屋」

「悪代官と伊勢屋」

 水戸黄門でよく出て来たのが「代官と悪徳商人」が結託する場面だ。その悪徳商人の名前は伊勢屋か近江屋。これは昔の商人でこの屋号を名乗る者が多くいたからで、他意はない。

 「伊勢屋。おぬしも悪よのう」は、お決まりのフレーズで、「仕事人」さんでもよく使われていた。

 

 先日、市役所に行ったので、ついでに障害福祉課に行った。

 「あのう。障害者はNHKの支払い免除の申請が出来たと思いますので、申請書をください」

 すると、窓口の女性が答えた。

 「NHKの料金を全額免除にしてもらうには、世帯員の全員が住民税非課税である必要があります」

 えええ。全員が非課税だと。

 それなら事実上、生活保護世帯か、生活保護の受給資格を満たす世帯というのと同義に近いぞ。

 「そういう家なら、テレビ自体殆ど観ていない筈ですけど。でもNHKはテレビが置いてあれば強制徴収されるんですよね。当家では一年に二十分もNHKは観ません。紅白だって観ないし、MLBはケーブルの方で観る。ケーブルテレビは、今やNHKの料金より安いのに60チャンネル観られますよ。あなたの家ではNHKを観ますか?

 (笑って)「ほとんど観ていません」

 「そもそもテレビを観る者が減っているのです。若者なら尚更だ。息子や娘は一日に一分もテレビを観ません」

 ネットがあればニュースから動画まですべて観られる。

 「税金よりも厳しい取り立てをして、近所中に聞こえる声で高圧的な請求をする。それでいて職員の平均給与は一千六百万だ。職員はNHK料金を三倍払えよって話ですね」

 世帯員全員が非課税でなければ免除しない代わり、大卒すぐの新採用も含めた平均給与が千六百万の者たちも同じ料金だ。

 制度を悪用した「悪徳商人」そのものではないのか。

 高給取りが生活保護世帯に近い人たちと同じ料金だと。

 年間三百万は払えよな。

 

 「選挙がありますから、NHKに反対する候補に入れてください。私どもでは何とも」

 「そりゃ無理ですよ。政治家はNHKから迂回献金を貰っているもの。あと生活実感がないから、NHK料金など興味を持っていない。電車の初乗り運賃だって知らない」

 現状ではもはやNHKは送り付け詐欺の状態だ。

 放送法改正について見解を述べぬ政治家については、誰か一人をターゲットにして政治資金を洗って見るのが面白そうだ。

 根掘り葉掘り、三千円くらいの出入金まで。

 そういうのが得意な、というかそれしかやらない政党もあるだろ。

 

 世の中は悪代官と悪徳商人で溢れかえっている、

 そろそろ中村主水か梅安さんに活躍して貰わんとね。

 神さま仏さまアモンさま。どうかNHKに天罰を与えてください。とりあえず会長さんをひとつコロっと。それと役員の家族の誰かを人知れずの内に・・・。

 冗談はともかく、このまま放置すると、いずれ何らかの事件が発生するようになると思う。

 

 市役所の担当女性と世間話をして、暇潰しにはなった。

 役所には高圧的な女性がいたりするものだが、この人は気さくで親切だった。

 

 障害者でもMHKの料金を免除にしては貰えずに、NHKの高級職員さまの平均給与千六百万を支える。これがこの国の実態だ。このままでは、いずれ誰かが火を点けに行くと思う。