◎海老めし
朝食を作るのにしばし思案した。
アジア定番のガーリックライスはもう飽きたし、炒飯では味が濃すぎる。フォーやおかゆに合うような具材は無し。
「薄味のピラフみたいなヤツがいいよな」
ここで閃く。
海老ピラフみたいなのを、下味がコンソメで作れないものか。
下味がコンソメなのは「料理時間15分で作るため」だ。
病棟の看護師に独り暮らしの娘がいるのだが、いつもコンビニ弁当らしい。コンビニ弁当は防腐剤が強いから、回数を減らさせたい。そこはもはや父親気分だ。
ところが、「料理を一度も手伝ったことがない」そうで、実際、とんでもないのを作っているらしい。
で、時々、時短メニューを考えては教えている。
殻付きの海老の殻をむき、身を下処理し酒を振って置く。
まず使うのは殻の方。
オリーブオイルで海老の殻とニンニクを炒め、味が油に移ったら、殻とニンニクを捨てる。
海老は別に下焼き(か茹で)したいところだが、何せ15分なので、そのままフライパンで炒める。
野菜を加え、干し海老を少し加える。桜海老でも良いが、タイの干し海老なら最高だと思う。
卵を加え、火が通ったら、ご飯を投入。
コンソメ1/2個を酒で溶いて置いたのを、ここで加える。
塩コショウは適宜必要に応じて。
味が回ったら最後に、ネギの微塵切りを加える。
ここでしくじっていたら、ケチャップで海老のケチャップライスに直し、そこからオムライスにしよつと思っていたのだが、案外、美味く出来た。
肉系+魚介なので、コンソメが表に出ないように控えめにするのと、海老の殻や干し海老で、どこまで海老の味を立たせられるかが勝負どころのよう。