日刊早坂ノボル新聞

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◎豚丼のレシピ完成

西関東風 豚丼

豚丼のレシピ完成

 昨日、家人が「豚丼が食べたい」とダンナの前に肉の塊を放り出した。

 ここは正直、「放り出した」という表現が実態に近い。

 「作る」とも「作って」とも言わず、ただ「食べたい」と言うだけ。

 「それは作れってことなのか?」と確認すると、「そう」との返事だ。それなら、最初から「作ってね」と言えば良いのに、よほどダンナに頭を下げるのがいやらしい。

 もちろん、当家では家人が最上位だ。

 

 「ま、いっか」

 レシピで確かめたいことがあったので、豚丼を作ることにした。

 「確かめたいこと」とは、

1)玉ネギを十分に炒めてから、その直後に肉に火を通し、その後煮込む、

2)玉ネギと一緒に豚肉を煮込む、

 の二通りの流れだ。

 ま、最初に半分を1)で作って置き、後で玉ネギと肉を追加し2)に発展させれば、両方を確かめられる。

 

 結論は「1)が正しく、結果的に肉の柔らかさが全然変わる」だった。

 カレーでも、玉ネギを黄金色になるまで炒めて加える方法があるが、当方は「どうせ煮込むのだから一緒だ」と思っていた。かたちが無くなるまで煮込めば同じゃないか。

 実際、炒め玉ネギをカレー鍋に入れたら、出来は変わりない。

 だが、「炒め玉ネギ」の使い方は、「玉ネギを炒めた後にすぐに肉を炒める」時だけに効果が生まれる。

 ま、「肉を柔らかくする成分」が直接作用するためだ。鍋で煮込むとその成分が直接肉に当たる割合が減るのかもしれん。

 この「炒め玉ネギ」からの「肉に火を通す」流れを守ると、最終的な柔らかさがまるで変わって来る。ただ鍋に入れた方は豚がカチコチになる。

 

 あとは「湯通ししたキャベツをご飯にしく」のも鉄則だ。豚丼は脂肪が多いので、タレがご飯にしみるまでワンクッションおける。肉質によっては、出汁を潜らせてからっキャベツを絞る。

 (沖縄など南の島国の人はその豚の脂がよいと言うかも。)

 ソース(汁)のレシピの方は、

 「カツオ+醤油出汁を作って置く」、

 「十勝豚丼よりも少し甘さを押さえる」(北国ではエネルギーを必要とするが、本州以南の県民はそこまでエネルギーが必要ではない。)、

 「野菜出汁やコンソメをごく少量加える」

 隠しには「蜂蜜を前に立たぬくらい少量入れる」みたいな決まりがある。

 スパイスについては、独自レシピなので教えられない。

 

 西関東の「ソースかつ丼」と「十勝豚丼」を足したような味にすれば美味しいだろうと考え、数年ほど研究して来たが、もう完成した。これなら、肉はくず肉で可(柔らかく作れる)。

 輸入豚肉でも大丈夫で、甘味が豚の味を引き出してくれるのだが、豚の産地の極上肉を使えば、立派な郷土料理に仕立てられると思う。

 

 発想の転機はソースかつ丼での「キャベツ敷き」だった。

 肉の厚さにも関係があり、もししゃぶしゃぶで使う時みたいな厚さなら、普通の豚丼(Y野屋風)でよいと思う。少し厚めなら、肉の味そのものが感じられた方がよい。

 

 家人も「完璧な味」との感想だった。

 「自分で作りたい病」患者としては、この豚丼は納得出来る作品だ。

 すぐに家族が食べ終わったので、完成品の画像は無いのだが、並行して作ったやや固くなった方なら残っていた。ま、見栄えは大して変わらぬので、こっちの画像を添付する。

 素人料理は、「見栄えよりも味優先」だと思う。