◎穏やかな六月(585)
家人の買い物に付き合い、一旦、家に送り届けた後で、自分だけ周囲をひと回りすることにした。
今は遠出をしないから、ごく近くの範囲だ。
運転を始めると、急に「カツカレー」が食べたくなった。
いざ思い立つと、どうしても食べたい。
しかもとんかつを用いたこってり系カツカレーではなく、チキンカツのカツカレーだ。
チキンカツだと、ササミか胸肉を使うから、あれこれ持病を持つ患者でも割合食べられる。
だが、そうなると、出してくれる店が限られる。
運転しながら、メニュウにチキンカツがある店を思い浮かべたのだが、どうにも思い浮かばない。
私が知っている店はいずれも遠隔地にある。
「そう言えば、豚の産直があったな。レストランもあったから寄ってみよう」
そこは二年前にちょっとした異変があったところだ。
ついでに現状を確かめてみよう。
駐車場に車を入れ、中を歩いた。平日だから、それほど混雑している風でもない。
温泉施設も併設されているが、こちらは混雑していた。
二年前と同じ位置で撮影したが、特に問題なし。
レストランのメニュウを見たが、カツカレーはなし。トンカツ至上主義の店では、カツカレーを置かぬところがあるが、ここもそうらしい。かつ本来の味が損なわれるからか。
とりあえず抹茶アイスを食べた。
そこからいつもの神社へ向かう。
一年の中で六月だけは、「ほとんど配慮の要らぬ月」になる。
他の月では、神殿で写真を撮影すると、景色がぐにゃぐにゃに曲がるのだが、この月はあまり変わらない。世間の人が普通に見ている景色と同じ。
画像にも変なものが写らぬから、平穏な気持ちになれる。
境内の長椅子に座り、神社猫のトラの思い出に浸った。
「あの世」との関わり方、身の処し方を教えてくれたのは、あの猫だった。
時々、「あのバーサン猫がいれば」と思うことがあるが、これは致し方なし。
のんびり過ごせるのもあとひと月。今はこの時間を楽しもうと思う。
追記)普通の煙玉は肉眼では見えぬが、黒い煙玉(黒玉)は肉眼でも割と見える。生体のバランス(電磁波とか)が崩れている証拠で、これが出た時には注意する必要がある。私には、心臓、腎臓や多臓器に疾患があるので、これが出て当たり前だが、これを調整出来るようになれば、病状の改善に役立てられると思う。