◎オムナポリタン
昔、小石川に「ポニー」というイタリアン料理店があった。
当時は大学の非常勤講師と研究所勤務の掛け持ちだったが、勤め先がこの店の近くだったので、昼食をそこで食べた。
絶品だったのが「エビナポリタン」。
ナポリタンのウインナとかベーコンの代わりに、エビを使うのだが、でかいエビが5尾入っていた。
800円くらいだったが、「これで採算取れるのか?」と思うほどだ。
夜中の三時にそのことをハタと思い出すと、無性にナポリタンが食いたくなった。
もちろん、エビは無いから普通のナポリタンだ。
ついでに思い出したが、「ポニー」ではオムライスもよく食べた。この店のオムライスは、中がチキンライスではなく焼き飯だった。ここは「チャーハン」ではなく「焼き飯」で中華風の味ではない。
「どうせエビが無いのだから、合作で行こう」
オムライスのライスの代わりにナポリタンを巻くことにした。
結果はこう。
ナポリタンはごく普通のナポリタンだが、ピーマンが無かったのでそれのみ割愛した。
オムはふわっとした焼き方では当然なくて、「しっかりと焼く」やり方だ。
ふわトロは店で食えばよい。家庭では安全第一で、卵はしっかり焼く。
すぐに感想を書くが、まずは「別々でいいよな」。
なんでも「合わせればいい」というわけじゃない。
あと、「ナポリタンにはピーマンが必需品だ」になる(物足りない)。
ま、昔、喫茶店で食ったような、「いかにも」のケチャップ味が食べたかったということだ。
学生時代には、カレーとナポリタンを交互に作っていた時期がある。ナポリタンの方が簡単で後片付けも楽だ。
いずれにせよ、目標は「唸るようなエビナポリタン」だ。
ソースを作るのに、エビの殻で出汁を取りたいから、殻付きのエビを入手した時しか試せないけど。
甘酒生活がようやく終わり、普通の食べ物が食べられるようになって来た。となると、何か美味しいものが食べたいぞ。何でもいいから。
ちなみに、あの当時は二年間に渡り、毎日、昼食にエビナポリタンかオムライスを食べていたら、4キロ以上太り、脂肪肝になった。
イタリアンのこってり系は毎日食うもんじゃないようだ。
オムライスはイタリアンではないけどね。
あ、ナポリタンも横浜かどこか発だったっけか。
はい、どんとはれ。
追記)もう一度試食したが、「?」の原因はチョリソーだった。
こいつが辛すぎたのでナポリタン自体に合わなくなっていた。
普通のナポリタンをオムで包めば、十分に「イケる」と思う。