◎いつの間にか「世志琥」を応援している
今もプロレス好きの当方は、新日もWWEも全部観る。もう会場には行けないから、専らユーチューブになってしまったが、昔のブッチャーVSシン戦なんかも観られるから重宝している。
最近、割と注目しているのは、女子プロレスの世志琥選手だ。
仙女みたいに「いい意味でチンチクリン」どころではなく(誉め言葉のつもり)、「どうみてもブチャイク」で、ごつごつしているのだが、何となく観てしまう。
世志琥選手は「日本のゴッサムシティ」葛飾区出身らしい(笑)。
不良スタイルだが、実際に不良だった。顔がコワイ。
得意技は、殴る蹴ると、セントーン。
今どき、「セントーン」を決め技で使うヤツはいない。マイティさんかよ。
新人のうちから重い試合に出ているので、ベテランみたいだが、まだ二十台。
今の若手スタア選手は、サリーちゃんとか彩羽匠なのだが、そうなると世志琥選手は必然的にヒール(悪役)になる。
風貌がブッチャー系だから、憎まれ役かと思いきや、試合中に割と声援が起きる。もちろん、オヤジの声だ。
世志琥選手の不思議なところは、いつのまにか観ている側が「肩入れしてしまう」ところだ。
ヒールだけに各種のハンデがある。
レフェリーのカウントの入れ方が、ベビーフェイスの選手より、微妙に遅く感じたり、だとか。
相手にやられている時に、観客が盛り上がるところだとか。
やられる時はきちんとやられるところだとか。これはいいところだ。
「コイツには様々なハンデがあるよな」と感じるから、オヤジたちが「判官びいき」的に応援するようになるのだろう。
もちろん、オヤジなりに世志琥選手に注文もある。
ヒールなんだから、徹底して「極悪人」を極めるべきだ。
今は底に「良いヤツ」だってのが、チラホラ見える。
そこを払拭して、常に「観客が逃げ惑う」くらいにならないとね。
昔、ブッチャーが会場で暴れても、観客はささっと避けるくらいだった。「ブッチャーは紳士で、お客には手を出さない」と皆が知っていたからだ。
でも、シンが観客席に行くと、客は必死で逃げた。
シンはいざ邪魔だと見るや、観客のこともサーベルで殴った。
自分に対し好意的に取り扱うメディアが来ると、ブッチャーは喜んで迎え入れたが、シンはそいつをサーベルで血塗れにした。
やはりヒールはそこまでやらないとね。
シンの影響で、当方はハンドルネームもメルアドも総てタイガージェットだ。たとえ好意的なスタンスのヤツでも、アンテナに引っかかれば血だるまに(大笑)。
世志琥選手も、観客が「怖がって逃げる」くらいのヒールになって欲しい。
そのためには、コーナーポストに上ったりするのを封印すべきだ。飛び技も不要。セントーンは技が軽く見える。
殴る・蹴るとクロー攻撃はOK。
決め技は、ブッチャーの毒針エルボードロップみたいな感じで良い。
あるいは、マサさんの「監獄固め」だろう。
マサ斎藤さんはAWA(確か)を中心に米国の巡業に参加していたが、週に5日はどこか田舎で試合をしていた。
ケン・パテラだったかが警官に取り巻かれているので、加勢したが、勢い十数人を投げ飛ばしたという伝説がある。
刑務所に入っていた時に編み出したのが「監獄固め」だった。
「監獄ロック」なんて、名前が良いよな。
日本語で書くと、プレスリーと同じ(英語の綴りは違うが)。
殴る蹴る→コブラクロー→頭突き→エルボーか監獄ロックの流れでどうだ。飛び技は止めちまえ。
ともかく、とりあえず里村選手を倒すことから。
力を見せつければ、たぶん、試合に応じる。