日刊早坂ノボル新聞

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◎「時事短評」 ニュース斜め見 12/04

「時事短評」 ニュース斜め見 12/04
「周庭さん亡命」
 辛苦を味わった人は、顔(表情)にそれが現れるものだが、この人も苦痛を経験して来たのが如実に分かる。
 それでも、香港の民主活動家のアイコン的存在だったから、殺されずに済んで来た。

 もしこの人が不審な死を遂げれば、当然中国が非難される。
 これがロシアなら、誰になんと非難されようが、大統領は誰かを送って亡き者にしようとするだろう。
 もし亡命すると、やっぱり「国に逆らった者」だから、常に命の危険があると思う。これからも大変だ。

 この人は日本語がかなり流暢で、中国語の発音の癖がまったくない。どこでどうやって日本語を学んだのだろうか。一二年ではこうはならないと思う。
 日本ならこの人の居場所が沢山ある筈だが、その一方で、この国は国防にはルーズな国で、スパイが自分がスパイであることを隠しもしない程の「能天気な国」だ。カナダ以上に生命の危険があるから、日本みたいな国には来ない方が良いと思う。
 若い女性だから、まずは休んで、心身を療養して欲しい。

カイリ・セインVSビアンカ・ベレア戦」
 米国WWEのアスカ選手、イヨ・スカイ選手とともに、カイリ・セイン選手は「ダメージ・コントロール(以下DC)」というユニットの一員だ。
 カイリ選手は、結婚後、一時休養していたが、まず日本のスターダムに復帰した後、米国WWEに戻った。
 DCのメンバーになり、シングルマッチはこれが初戦になる。

 正直なところ、DCはヒールの立場であることが観客の声援で分かる。
 アジア人だし、基本は「ジョバー(負け役)」だ。
 WWEの正統派はベッキー・リンチで、今はライバルのシャーロット・フレアや、ビアンカ・ベレア選手と手を組んでDCに対抗している。
 ちなみに、リンチ選手の愛称が「ザ・マン」。なんだか「女子プロレス最強の男」(神取忍選手)を思い浮かべてしまうw。

 カイリ選手の復帰戦はこりゃまた酷い試合だった。
 負けるのは既定路線だと思うが、その中で「せめぎ合い」を見せるのが技量だ。復帰初戦のカイリ選手はともかく、ベレア選手がデクノボーだ。ただ自分のパワーを見せるだけで、受けがヘタクソ。だから試合がまるで盛り上がらない。プロなんだから技の応酬を通じて、相手や自分の強さ旨さを観客に伝えるべき。
 かつてのNWA王者リック・フレアーは、七割方相手の技を受け捲って、なおかつ最後には自分の必殺技で仕留めるという流れを作れていた。ハーリー・レイス選手なども同様で、自分の強さを見せるには、相手の強さを十分に引き出すことが必要になる。
 贔屓の選手が「勝てばよい」みたいなローレベルの観客ならともかく、この試合では観客を納得はさせられぬと思う。

 これに較べ、シャーロット・フレア選手は、前述のリック・フレアの娘だが、牛みたいなごつい体に必殺技(「八の字固め」)を持っている。加えて、相手を引き立てることも知っているから、長くWWEの女子部門のトップに居られる。