◎病院での出来事
今日は通院日だった。
病棟は三階なのだが、この日は検査があり、三階と一階の検査室の間を行き来した。
検査のために、一階に下りようとしたのだが、どうしたことかエレベーターが動かない。
ま、延長ボタンを押すなどすれば、止まっているのだが、乗ったのは私一人だ。
最近は、右肘でボタンを押すが、これが上手く押せていないのかと、指で押してみるが、、やはり動かない。
「機械の調子が悪いのか」
二三分止まっていたので、「階段で降りよう」と考えた矢先に、「ドアが閉まります」というアナウンスが聞こえた。
そのまま、「ドアが閉まります」「ドアが閉まります」と十回ほど繰り返す。少しキモい。
しかし、何とか動き出したので、そのまま乗っていた。
検査が終わり、三階に戻ろうとすると、また動かない。
「おいおい。よほど調子が悪いと見える」
こりゃ事務に言っとかないとね。
三階の看護師に「エレベーターの調子が悪いようだから、点検して貰った方が良いよ」と告げ、着替えをして、またエレベーターに乗った。
すると、またもや動かない。
思わず、独り言を言う。
「久々にまたあれを始めようってことなの?」
やはり、「ドアが閉まります」と連呼して、ようやく出発。
ちなみに、「あれ」とは物理的な異変のことだ。
前回は十年以上前だと思うが、鍵の掛かっていないドアが開かなくなったり、自動ドアが私の時だけ動かなくなる。カーナビが誤作動し、別の場所に連れて行く。テレビやエアコンがバシャバシャと点いたり消えたりする。
これが、一日のうちに複数回起きる。まったく別の場所で同じことが起きたのだ。
エレベーターは二階で止まり、夫婦が乗り込んで来た。
「何だか牡丹の調子が悪いようなんですよ」と言おうと思ったが、すぐさま奥さんが「一階」のボタンを押すと、難なく動き出した。
おいおい。俺一人の時だけかよ。
だが、もちろん、まだ「あれ」だとは言えない。
たまたま「機械が不調だった」というケースの方が多いからだ。
ま、明後日の通院の時に、同じことが起きたら、その時は少し考える必要がある。
赤外線カメラを持参して、エレベーターの中で撮影しようかとも思うが、箱の中で逃げ場がない環境だ。もし「何か」が私の前に写り込んだら、さすがにゲンナリする。
この手の働き掛けが増えて来るのは、今の情勢を反映したものだと思う。
前回も書いたと思うが、今は「地獄の窯の蓋が開いた」状謡だ。
私は「あの世」との境界線の近くに立っているので、割と早い段階から身の回りで異変が起き始める。
ただ、前回と違い、今、影響を被るのは私一人ではないということだ。