日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎夢の話 第982夜 起こされる

夢の話 第982夜 起こされる

 四日の午前二時頃の出来事になる。

 

 夢を観ている。ごく普通の内容で、日常の中の取り留めのない話だ。

 すると、不意にその夢を中断させるように、左腕が引かれた。

 「起きて、起きて」

 実際に左腕の肘の近くが引っ張られている。

 

 現実に感触があるから、ゆっくりと覚醒に向かう。

 程なく耳元で「目を覚まして、私を助けてけろ」という声が響く。

 さすがにこれで完全に目が覚めた。 

 

 こういうのは本当に他の人にも味わって欲しい。

 それで私の前の「現実」の一端を理解して貰える。

 あの力加減は、もはや「夢」の範疇ではないよな。

 

 「助けてけろ」という言い方は、年配の人か、田舎の子どもだろうと思う。ま、前者だろ。

 現実に老婆の姿を見ている。

 

 目覚めは不快だが、ひとはどんな事にも「慣れる」ものらしく、何年も経つうちに次第に動じなくなって来た。目覚めている間は至って冷静だから、よく頭の働かぬ夢の間に老婆が出て来るのだと思う。