日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

◎病棟日誌 悲喜交々 2/15 「血圧200超え」

病棟日誌 悲喜交々 2/15 「血圧200超え」
 朝の血圧が206/120。
 「こりゃ異常があるか、計測機のエラーだわ」
 下が120ではねえ。
 病棟に行き、計測すると、190/92だったので、あながちデタラメでもなく、実際に血圧が高いようだ。
 看護師に生活の変化を問われたので、「今はほとんど寝ずに仕事をしている」と答えた。
 十一時に寝て、二時に目覚めた後は原稿を書くから、睡眠時間が毎日三時間だ。「一時間で床に倒れ落ちる」ことは無くなったが、やはり障害者なので、ちょっと負荷をかけるとすぐに跳ね返る。
 少しセーブする必要がありそうだ。
 高血圧は心臓と脳の疾患を招く最大の要因だ。
 もはや根を詰めることも出来ないわけだ。

 更衣室で着替えをしていると、ユキコさんが入って来て、「はいこれ。昨日は休みでしたので」と袋をくれた。
 毎年、チョコをくれるが、やっぱり義理チョコの範囲を超える。そうすると、次の月に同程度のものを返すことになるから、他の者の目を引く。
 時々、オヤジ看護師に関係をひやかされるが、「山の子」繋がりなだけ。価値観が一致するので、説明が要らず、会話がスムーズだ。

 そうなると、一昨日のチョコは、たぶんガラモンさんなので、ガラモンさんのところに行き、「一昨日のは○○さん?」と確かめた。すると、ガラモンさんが「イエース」とVサインを出した。
 こちらは「心停止クラブ」の仲間だ。
 心臓が止まってから、見聞きしたものがあるが、もの凄く共通点がある。脈絡は無いのだが、象徴的な事物が目の前に現れる。
 理屈では説明できぬので、話したり書いたりすることは無かったのだが、同じ経験をした者は別だ。
 やっぱり仲が良いのだが、こっちは説明が無理なので、「週に三日は隣で寝ていた間柄だ」とうそぶく。
 ま、病院のベッドの隣でござんす。

 帰宅して、テーブルの真ん中にチョコを置いた。
 家人が帰って来ると、「これは当たり前だが女性から貰った。俺はこの人が大好きだ」と報告した。
 当家では全部を報告することになっている。
 女性と食事に行く時も、「今日はどこそこの誰それさんと食事に行く」ときちんと伝えてから出る。
 隠し事が無いので、家人の方もまったく疑わない。
 家庭内での夫婦トラブルは、「隠し事なし」の対応でまったく起きなくなった。
 ま、もはや死に掛けで、ちょっとしたことも出来なくなったことの方が大きいのかもしれんが。
 コロナの数年で「女性と外食」の機会もかなり減った。

 ちなみに、チョコは「これは美味しい」と家人が自分の部屋に持って行った。コイツは一直線に激太りしているが、その理由がこれ。前回のも「ちょうどいい。同僚にあげるから」と巻き上げられた。チョコの使い回しって、アリなのか。