日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第106夜 三つのお願い

以下は、次女の見た夢です。

気がついてみると、自分は湖の辺に独りで立っています。
湖面はなだらかで、波ひとつありません。

急にボコボコと湖面が泡立ち、何かが盛り上がってきました。
最初に頭、次に胴体と浮かび上がってきて、現れたのは女神さまです。

「お前はよく出来た娘だ。毎日、家事の手伝いもよくするし、弟の面倒も見ている」
金髪の女神さまは、欧米の女優さんみたいに綺麗ですが、どこか冷たい感じ。

「お前には何か願いごとがあるのか。あるなら3つだけ願い事をかなえてやろう。○▲※□○▲・・・。で、3つを越えて願ってしまったときには、○▲※□につき○▲※□で○▲※□の○×が掛かる」
女神さまは早口で、何を言っているのかよく聞き取れません。

「女神さま。よく聞き取れませんので、もう一度言ってください」
「よおしわかった。ひとおつ」
あれ、もしかして、3つのお願いに勘定されてしまうの?

「それはないよ~。まだ考え中なので、さっきのは無しにしてください」
「ふたあつ」

「勘弁してよ」
「みいっつ!」

「今のはお願いではありません。最初からお願いします」
「これで4つめだな」
イケネ~、と次女は頭を抱えます。

「4つめからは有料だから、今のは3万円ね」

ここで覚醒。
次女の夢に現れた女神さまは、とてもいじわるな性格でした。
かつて星新一が書いたショートショートになりそうなエピソードですね。
この夢の話を次女から聞いて以来、当家では「3つのお願いゲーム」が流行っています。
1日にできるお願いは「3つだけ」で、後は有料。
「おい。皿を洗ってくれ」
「ひとおつ」
「今のは勘弁してよ」
「ふたあつ」
の調子で、4つ目からは100円払うことになってます。
オヤジはすぐに失念し、結果、次女にお小遣いを払う羽目になります。
結構、遊べますよ。この「3つのお願いゲーム」。