日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第159夜 白板に書かれた文字

今回は夢だけでなく現実にも関わる話です。
数年ぶりに、知人の女性からメールがありました。
(ずいぶん久しぶりだな。何故?)
そう思いつつ、返事を送ります。
 
その日の深夜。そろそろ寝ようと、2階から1階の洗面所に降りました。
ドアを開けたまま、歯を磨いていると、背後に人の気配があります。
振り返った瞬間、黒い影が目に入りました。
(う。)
その影は、明らかに女性で、廊下でじっと立っています。
少し身を屈めていますので正確ではありませんが、身長は155から160センチくらい。髪は肩までの長さです。
ほんの一瞬でしたが、全身から憎悪が溢れ出ていました。
(またか。)
最近は、頻繁に女の幽霊を目撃します。
つい数ヶ月前にも、ホテルの浴室のドア(鍵無し)が開かなくなりました。
まるで誰かが、向こう側で押えているかのようで、ノブの裏側に手の力を感じました。
いやはや、またかよ。
 
慌てて真言を唱え、厄払いをします。
ところが、何度唱えても、不安感や不快感が消えません。
かなりしつこいタイプらしい。
 
その夜は、そのまま2階に戻りしばらく仕事をした後、床に就きました。
以上は現実にあったことで、夢の話はこれからです。
夢が始まっても、白い空間があるだけで、まっさらな状態が続きました。
いつもの通り、「これは夢」という自覚があります。
(ありゃりゃ。なんだこれ。)
よくよく状況を見ると、ただの空間を眺めているのではなく、白板(ホワイトボード)を前にしているのでした。
すると、その白板にマジックで書いたような文字が浮かび上がりました。
マジックと言うより、カラーペンで、3色くらいの色を使っています。
文字は、「死ね」。
(うひゃひゃ。恨まれるか、取り憑かれるかしているぞ。)
これで、すぐに目が醒めました。
「参ったな。すぐに本格的な厄落しをしないと・・・」
しかし、最近は持病のため外出もあまりしませんし、女性に恨まれるようなことは一切していないつもりです。
(おかしいな。何でだろ。)
夢のことを思いだしてみると、「死ね」の文字にはキラキラした、女性がお化粧で使うラメのような粉が付いていました。
いよいよ不審に思います。
 
翌日、再び冒頭の女性とメールのやり取りがありました。
「最近、職場の同僚と仲が悪くなり、互いに一切口を利かない状態です。相手が私のことを無視します」
(もしかして・・・。)
「それって、これこれこういう感じの人?」と訊いてみました。
すると、返事は「まさに、そんな人です」との話です。
 
なるほど。私の背後に立ち、憎悪の念を送ってきたのは、その相手の女性ですか。
知人に向けられた怒りや悪心を、こちらの方で拾ってしまっていたのでした。
道理で、悪霊払いの真言が役に立たないはずです。生きている人の邪な念には通用しません。
このため、直ちに近くのあるお寺に行き、厄払いをして来ました。
私に向けられたものではないので、それが何かが判れば影響は生じないだろうと思います。
 
後で聞くと、相手の女性は、瞼にラメを振る(塗る?)お化粧を多用する女性だとのことでした。
まずい事に、廊下に立った黒影には、さらにその背後でしがみついている「もの」(たぶん悪霊)があったように思い出されます。
ゆゆしい事態で、その人には当面何ひとつ良い事がないばかりか、このまま放置すると命の危険すら起きそうな気がします。
「ひとを呪わば穴ふたつ」で、恨みが深いのは、背後の存在に増幅されているのでしょう。
 
「たとえ仲の悪い人でも、今のまま放置すると危険だと教えてやったほうが良いかも」
知人には、そのように伝えました。
さらに、私にはその相手の厄落としは出来ないし、関わりを持つつもりもない、とも。
悪縁は他人や霊感師のような第三者の手ではなく、自分自身で眼を開き、断ち切るしかありません。
こちらは宗教者でも霊感師でもないので、はっきりした境界線を引き、「ここからは入るな」と宣言する他に手立てはありません。ひどい憎悪の念を感じ取ったので、体調が悪くなってしまいました。