日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第194夜 「自分の心がわからない」への反応

好きだった人と付き合っていたのに、自分で意識することなしに「別れたい」と思っていた。
そんな話(夢)を、第194夜に書きました。
この夢は、実体験を反映したもので、現実に似たような心持になったことがあります。
同じような体験をした人があるようで、何回か話題に上りました。

「自分の心がわからない」の要旨は次の通りです。
相手とは相思相愛の関係である。
ひとまず表面的には仲良く付き合っている。
「好きか」と訊かれれば、もちろん、「好き」と答えられる。
では、「一生ずっと一緒にいられるか?」と訊かれれば、「まあ、そうしてもよい」と思う。
しかし、どこか胃の周囲に重いものを感じる。

「好きだし、そのまま一緒にいても良い」というのは、たぶん本心だろう。
ところが・・・。
あるささいなきっかけから、別れることになった。
「ではお別れしましょう」と告げ、ひと晩寝て起きて見ると、心が晴れていた。
「これからは、あのひとのいない人生になる。どれだけ寂しいことか」と落ち込むかと思いきや、爽快な気分だ。
それまで、まったく意識することがなかったが、心の奥底では「早く別れたい」と思っていたのだ。
そこで、じっくり過去を振り返ってみると、なんと、付き合い始めた早々から、実は「なるべく離れたいと思っていた」ことに気づく。
これがその夢の骨子です。

実体験でも似たようなことがありましたね。
その相手とは、若い頃に1度付き合って、別れたことがある。
大人になって再会し、もう一度付き合い始める。
これぞ「セカンドチャンス」というやつですが、多くの場合、セカンドチャンスは実りません。
そこで2度目の別れが来る。
その2度目の別れは、けして悲しいものではなく、きれいサッパリ、サバサバしたものです。
「なるほど。今生では絶対にうまくいかない」と納得しました。

別れてみれば、自分にとっての相手の大きさ・重さが分かります。
気分爽快とはならなくて、逆に後悔だらけになってしまうかも。
「戻ってきて」と思っても取り返しがつかなくなっている。
そういう逆のパターンもあるだろうと思います。
人の心は本当に面白いです。
とりわけ、最も分からないのは、自分自身が「本当は何を望んでいるか」ということです。