日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第225夜 視野の片隅に女

夢の中で目が開くとコーヒー専門店の中。
椅子に座って、考え事をしていました。

何日か前から、視野の片隅にひとりの女の姿が入るようになった。

例えばこう。
買い物をしている時、視線の中心はキャベツに向けられているのに、視界の端に女が立っている。
車を運転し、信号の前で停止している時、青信号になったので発信すると、一瞬、交差する横の道を女が歩き去る様子が見える。
居間にいる時、階段との境の擦りガラスの向こう側を女の姿が通る。娘だと思い声を掛けても、まったく返事が無い。2階に上がったついでに、確かめて見ると、当家の女全員が外出していた。
じゃあ、さっきのは誰?

いずれも、「気のせい」とかいった見え方ではない。
はっきり、くっきり。

幽霊や生霊の類だろうな。
3月とはいえ、まだかなり寒いのに、夏用の薄いワンピース1枚だもの。

また始まったか。
ふうとため息を吐く。
店内を眺め渡すと、コーヒー店のドアから、白いワンピーズの裾が出て行くのが見えた。

ここで覚醒。

この夢を家人に話しました。
「こないだ、お前の部屋で寝た時、寒くてほとんど寝られなかった。そればかりか、その後はずっとオバケにつきまとわれてるぞ」
ちなみに、生活時間が違うので、普段は別々の部屋で寝ています。ダンナがまともな布団で寝たくなった時にだけ、家人(本来は夫婦)の部屋で眠ります。
「この家じゃ、私の部屋がオバケが集まるところだからね。〇〇(息子)は私の部屋が怖くて、着替えを取りに行く時も走って出る」
「確かに、いつもたまらなく寒い。気温が2度か3度は違うだろ。あの寒さはオバケのせいだな」
それでも、家人は平気で寝起きしています。
「カーサンだけは自分たちの仲間だと思っているのか、何ともないみたいだな」
「そう。高級なオバケではないけれど、私の味方」
「しかし、ダンナのオレにも別段何か悪さをするわけではない。ちらちらと姿を見せるだけだ」
実際に、夢だけでなく、起きている時にも出てきます。

「どんな女の人?」
オバケがどういう姿なのかを説明していないのに、家人は女だと見ていました。
ま、この辺は外さない。
ダンナが外で女性と食事してきても、それがどういう女性だったかまで当てるヤツです。
「ダウンジャケットとかコートとかを着てれば、全然気づかないのに、この時期にあの白いワンピースじゃ、誰でも変だと思うぞ」
「何か言いたいことがあるか、これから何か起きる」
またそれか。

さしたる被害を蒙るわけではないが、邪魔はしてきます。
別の女性と車に乗ったら、すぐにタイヤがパンクするくらいです。

しかし、それ以上に、視界のどこかにいつも同じ人の姿が見えるのは、どこか落ち着きません。
まあ、今は体調がいまひとつで、外で遊ぶ体力的余裕がないので、じきに消えるだろうとは思います。