日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

扉を叩く音 (34) 目撃

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23日午前1時40分の記録。

夜中になっても、心が落ち着かず、イライラしましたので、散歩に出かけることにしました。
ちょうど、朝までに返却しなくてはならないDVDがあります。
レンタル屋までは2キロくらいありますので、ちょうど良い運動になるかも。
これが11時過ぎのことです。
1時間くらいの散歩にはなりそうです。

しかし、レンタル屋で次の映画を探すのに時間を使い、また、少し体を冷やしたようで、帰路は休み休みになってしまいました。
家の近くまで戻ったところで、思い出しました。
「この時間帯なら、あの女がもう傍まで来ている。中に入れないようにしないと」
そこでコンビニに寄り、買い物をしました。
家に着いたのは1時30分過ぎです。

家に入り、食品を冷蔵庫に入れていたのですが、そこに家人が2階から降りてきました。
「オトーサン。オトーサン」
家人は真顔です。
「どうした?」

「女が出た」
ダンナの方はさすがにドキッとしました。
いつもダンナの周りをうろつき、音を立てる「あの女」かと思ったのです。
「私が部屋で座っていると、廊下を急ぎ足で誰かが来た。最初はオトーサンかと思ったけど、顔を向けたら女だった」
「それでどうした?」
「その女は私のところに寄ると、黒いレースのショールみたいなものを頭から被せた」
その女自体も、全身が黒づくめの洋服を着ていたとのこと。

家人は「この女は私に危害を加えようとしている」と思い、一瞬、身を硬くしたのですが、別段なんともありません。
「あなた。どこから入ったの?!!」
家人が問い質すと、女はもの凄いスピードで去っていった。

この時、家人は眠っていたわけではなく、趣味のクラフトをやっていたのです。
完全な覚醒状態で、これが起きたのです。
ダンナとして、思い当たるふしはいくらでもあります。
ダンナが家に1人で居る時に2階の廊下を歩いたり、部屋でPCを使っている時にドアの前まで歩いて来たり。
絶対に「気のせい」ではないと分かるような音を立てて、自己の存在を知らしめます。


「幽霊か。オレにはうようよ寄って来るからな」
すると、家人は「違うよ」と否定しました。
「あれは幽霊ではない。幽霊であれば、私を守る人たちが現れる。さっきはそうじゃなかったから、幽霊じゃない。あれは生霊だと思う」
足音など、質感が幽霊と違い、重かったそうで。

生霊は祈祷やお祓いでは落とせないので、かなりやっかいです。
ダンナは生霊の打ち祓い方を知りません。
「生霊なら、恨みではなく妬みや嫉妬が源だ。その人の魂から勝手に分かれて出てくる。ちょっと面倒だな」
すると、家人は「そんなことはない」と言いました。

「生霊を追い払う方法はびっくりさせることだよ。そうすると、そいつは元の体には帰れなくなる。元の魂に戻れないと、両方とも弱る」
昔の話には「生霊が出て、酷い祟りをもたらした」のような説話が書かれていたりしますが、勝手に分かれる程度のものなので、力の無い存在らしいです。
 これを恐ろしいものであるかのように語るのは、霊感師の商法です。すなわち、営業に利用しているということ。
「では怖れたりせず、『こらあっ』と怒鳴りつければよいのか?」
家人は笑って、「出し抜けに、ぶっとオナラをしても相手は驚く」と答えました。
ま、それは冗談として、さすが「白魔女か」と噂されたあの祖母の孫です。
こういう時は非常に心強いです。
(家人の祖母は、平均寿命が50歳台の国で、百歳まで生きたのです。)

家人とこの話をしている時に、高校生の息子が悪夢を観たらしくうなされていました。
そこで、ダンナが息子の近くで見守ることにし1時間くらい座りました。
例によって、「パキン」「パツン」「ゴトン」とあちこちからラップ音が出ていました。

最近、通院が大変なので、神社やお寺に行けていません。
昨日の悪夢もこの前触れだったのかも。
ダンナの方は、こういうことへの対処のため、清浄な場所で精神を統一することが必要ですので、今日にも参拝に行こうと思います。

画像は、散歩の途中で見た月です。