日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

がんばれ!小保方さん  (その3)

ひと頃、「メタルカラー」という言葉が話題になったことがあります。
詳しくは知りませんが、この後は高度な技術を持つ人材が社会をリードしていく(?)といったような論調だったように記憶しています。

しかし、今回の騒動(?)を見ていると、「メタルカラー」が社会をリードする時代など「永久に来ない」ことが明白です。

STAP論文のねつ造疑惑について、小保方さんは「悪意はなかった」と主張しましたが、悪意があろうがなかろうが、不首尾は不首尾です。「ねつ造」という言葉の遣い方にカチンと来たのだろうと思いますが、大人の世界に努力点はありません。
自動車に欠陥があれば、リコールして修理するのは当たり前で、もし機能に問題があり、それが事故に結びついたなら補償する必要が生じます。
「一生懸命作ったかどうか」「真面目に作ったかどうか」は関係ありません。
また、弁護士を立てて抗弁するのは、地位保全のための交渉、すなわち政治であって、研究者がすることではありません。
小保方さんが言うべきことは、タダのひと言。
「それでも地球は動いている」でしたね。(説明不要と思いますので、由来は書きません。)

それ以前にあきれてしまうのは、周囲の研究者の誰1人として「オレがケツを拭いてやろう」と言わないことです。
理研の所長?なり総括責任者が、「今回、不首尾はあったが、重要な研究テーマだから、継続させる」と言い切ってしまえば、別に問題ありませんでした。
新しい研究開発を行っているので、試行錯誤は当たり前です。
うまくいかない研究をいちいち断罪していたら、新しい知見は育ちません。

それが、少し旗色が悪そうだと見るや、まるで小保方さんが悪性腫瘍であるかのような扱いをする。
共同研究者や上司たちが、一様に「自分が関わっていたのは、この部分だけ」と逃げを打つ。
思わず、「名前が載っているんだから、お前がケツを拭け!」と言いたくなります。
共同で研究しているのだから、仲間の不首尾はお前の不首尾だってえの。
とまあ、大半の国民が同じことを思っただろうと思います。

回っているのは、太陽ではなく地球。
STAP細胞も、地動説と同様に、この世に存在していて欲しいものです。
これを確かめるのは、研究者であって、メディアやネットユーザーでないことは言うまでもありません。