日刊早坂ノボル新聞

日々のよしなしごとを記しています。

夢の話 第255夜 病院にて

先週末は、岩手の平庭高原まで闘牛を観に行き、今日火曜に帰宅しました。
これは、帰路に盛岡の実家に寄り、2時間ほど仮眠を取った時に観た夢です。

目が醒めると、ここは病院の中。
何か病気になり、入院している模様です。
大部屋で、1つの部屋の中に8つのベッドがあります。

今はたぶん朝の6時ごろ。
回りはまだ静かです。
8つのベッドの総てのカーテンが閉まっています。

あれ?おかしいな。
寝息がまったく聞こえない。
オレの他に7人の患者が寝ているはずなのに。

そこに看護師が入って来ます。
看護師は一番奥の窓際のベッドを見に行きました。
「きゃあ!」
その看護師が叫び声を上げました。
「死んでる!」
うへへ。寝てる間に「死んでた」というわけですか。なら静かなのも当たり前だよ。

他の看護師が数人、小走りで入って来ます。
「うわあ!」
「みんな死んでる!」
みんなって、オレは生きてるけど・・・。
その後、看護師やら医師やらが右往左往して、1時間くらいすると今度は警察が入って来ました。

「あんた。夜の間に、何ひとつ物音を聞かなかったと言うのかい?」
役者の左とん平みたいな刑事が、疑り深そうな目でオレを凝視します。
(頭の中で「死人の次は葬儀屋かよ」とブータレます。今や葬儀屋のCMと言えばこの人。)

「何も聞いてないし、オレは犯人じゃないよ。刑事さん。この人たちを殺したところで、オレには何ひとつ利益が生まれないじゃないですか」
「ただ毎日が詰まらないという理由で、他人を傷つけたり殺そうとするヤツもいるからね」
「オレはどうせ走れないんだから、病院を出てどこかに行くことはないです。調べたい時にここにくれば何でも答えますよ」
「それもそうだね」
オレの腕には四六時中、点滴の針が刺さっています。
この状態で、他の患者を殺しに行くなんて出来るものか。

7人も患者が殺された部屋は気色悪いので、別の病室にベッドを移してもらいました。
オレは個室が嫌いなので、やはり大部屋に入れてもらいます。

翌朝。6時半になり、看護師が回って来ました。
「きゃあっ!」
まさか、また?
今朝も同じ病室の患者が殺されていました。
やはり生き残っているのは私1人です。

2回目になると、もはや完全に犯人扱いです。
看護師も医師も、オレのことを「逃がさないぞ」という目つきで見ています。
刑事が来て、昨日とまったく同じ質問をしました。
「オレはもう余命もあとわずか。逃げられないんだから、ここにいますよ」
刑事が両目を細めて、オレのことを見つめます。
「でも、今晩からは個室だからね。しかも夜の9時から朝の6時までは鍵を掛ける」
「トイレは?」
「おまるでやってもらいます」
「ウンチはどうするの?」
「呼び出しボタンを押せ!」

まったく。
オレが人殺しなんかするわけがないだろ。
末期がんであと1か月の命だよ。ふざけてるな。
下手すりゃ、その1か月を取り調べに費やすことになるかもしれん。
「そんなん嫌だよ。よし。こんな病院は逃げよう」と決意します。

深夜になり、呼び出しボタンを押します。
看護師が鍵を開けて中に入って来ました。
「トイレに行きたいけど・・・」
「良いですよ。点滴を押して、自分で行けますよね」
「なんだか疲れたから、オレのチン○○を持っててくれる?」
「バカ言ってないで早く行きなさい!」
気心の知れた看護師で良かった。
少しセクハラ気味だが、これで後ろに立って見張ってたりはせんだろ。

トイレの後ろにはエレベータがあります。
点滴の装置を押して、トイレを通り過ぎ、エレベータの前に立ちました。
オレの車は駐車場に入れっぱなし。
このまま駐車場に下りて、車でどこか見晴らしの良い、空気のきれいな場所に行こう。
そこで、オレは静かに死ぬんだ。
モルヒネだって、たっぷりかっぱらって来たことだし、苦しまずに死ねるだろ」

チンと音が鳴り、エレベータが着きました。
ドアが開いたので、中に入ろうとします。
足を踏み入れようとしましたが、その足を元に戻しました。
「ダメだこりゃ」(志村けん調に)
中には、医師やら看護師やら7、8人分の死体が転がっていました。

「見ろ。やっぱりオレは犯人じゃない。この病院の中に、シリアルキラーがいるんだよ」
でも、これじゃあ、ほぼ100%の確率でオレが犯人に見えてしまう。
これでオレは留置場で死ぬことになりそうだ。

ここで覚醒。

縁起のいい夢か、悪い夢かは、サッパリわかりません。
気分的にはそれほど不快ではないので、死ぬ夢=吉夢と考えることにします。
まあ、「お知らせ」の類のない、ただの夢(妄想)だろうと思います。